
プログラミングが2020年から小中学校で必須科目に!
なんて、プログラミング教育が近ごろ騒がれておりますが、実際には何から始めていいのか、どれが正解なのかがわかりませんよね。
ちょっと調べただけでも、様々な教材やスクールがあるし。
そこでこのページでは、レゴでロボットを作って楽しくプログラミングが学べる「WeDo2.0」について、詳しくご紹介します。
こういう教材を使う意義や、長続きのポイント、意外な盲点についても書いてありますので、興味がある方のお役に立てれば幸いです。
2020年プログラミング必修化に先手!家庭で学べるレゴ ロボット。



目次
レゴ® WeDo 2.0
このページでご紹介するのは「レゴ® WeDo 2.0」という教材。
レゴを使って楽しくプログラミングができる基本セットです。
まずは内容をご紹介。
専用ケースの中身
- パーツ 全280Pcs
- スマートハブ ×1
- パワーモーターM ×1
- モーションセンサー ×1
- チルトセンサー ×1
パーツはだいたいの色ごとに分けて、それぞれの枠に入れることになっています。
使う時や片づける時は、枠の側面に貼ったシールを参考にできます(シールは使い始めるときに自分で貼ります)。
説明書など
- サポートガイド
- 4パターンの製作例(計4冊)
サポートガイド
保護者向けのガイドブック。教材の概要やソフトの使い方を把握できます。
プログラミングに使用する、ブロックの一覧表が便利です。
ロボット製作例
4種類のロボットの製作例です。組み立て方や基本的な使い方が載っています。
できた!シート&シール
学習の進み具合に合わせてシールを貼れるようになってます。
ただ、どのタイミングでシールを貼るのかが分かりづらいのでちょっと使いづらいです。
また、シートの裏が表彰状になっていて「ぜんぶできたね!」みたいなことが書いてあります。
これ、意外と扱いに気を付けた方がいいものだったりします。
なぜなら、「全部できたから偉い」ということは、捉えようによっては「全部できなかったら偉くない」ということを意味してしまうからです。
また、「全部できたから偉い」を設けた途端、「遊び」が「学習」になってしまいます。
でも、遊びに目標やご褒美なんてありませんよね。
やっていることは確かに「学習」なんですけど、遊びながら楽しく学ばないと長続きしませんから、私は表彰状は使っていません。
そもそもこんなもので子供は喜びませんけど・・・
価格は?
気になるお値段は27,500円。
税込みで29,700円です。
1年間はみっちり使うとすれば、29,700/12=2,475で、月々2,475円。
おもちゃだと思えば高いですが、習い事の金額だと思えば安いですね。
なお、安い買い物でもないし輸入品でもあるので、購入するなら正規代理店のアフレルで購入することをお勧めします。
ヘタにAmazonとかで買うと、説明書が英語だったりするかもしれないし。
5歳からの「レゴ WeDo2.0 for home by アフレル」
別で用意しなければならないもの
レゴにセンサーを付けるだけでは動きません。
専用ソフトウェアを使うための、iPadかAndroidタブレット、またはパソコンが必要です。
ソフトウェア(レゴ®WeDo 2.0)
使用できる機器
ソフトウェアは、タブレットかパソコンを使用します。スマートホンは使えません。
iPhoneではアプリがダウンロードできませんでした。
使用できる機器については、正規代理店のWebサイトに公開されている、最新情報を事前に確認しましょう。
使用できる機器やOSのバージョンはこちら
→WeDo 2.0ソフトウェアの動作環境
小3に作らせてみた
うちにいる小3男子に作らせてみました。
最初は案の定「オレ説明書なんか見なくてもできるよー!」なんて言ってましたが、初めは説明書通りに作って、楽しさを経験してみることに。
レゴなので何を作っても自由なのですが、それは次のステップ。まずはお手本通りに作りましょう。
最初はソフトのインストール
まずは保護者がソフトをインストールする必要があります。
私はパソコンにWindows版をインストールしました。
少し時間がかかりましたが、「ダウンロードは信じて待つ」。これしかありません。
ソフトとスマートハブの接続方法を覚える
いろいろ作る前に、パソコンにインストールしたソフトと、レゴのスマートハブを接続してみます。
接続は簡単で、小3男子でも簡単にできました。
- ソフトにあるBluetoothのマークをクリック。
- すぐに、スマートハブにあるボタンを押します。
LEDが白く点滅し始めます
- ソフト上に検出されたスマートハブをクリックします。操作はこれだけ。
勝手に通信が始まります
接続完了!
正しく接続されると、スマートハブのLEDが青に変わります。
簡単なので、一度子供にやり方を教えておけば、後は勝手に接続して遊んでくれます。
「ワークブック1 科学探査機マイロ」を組み立てる
いよいよレゴの組み立てです。まずはワークブック1から!
マイロはアプリ上にも組み立て手順がありました。
基本的な作り方を、まずはマイロで覚えることができるようになっています。
小学3~5年生向けで、30分程度で作ることができるようです。
さぁ作ってみよう!
10分くらいでできました。あっという間。
続いてプログラミングです。といっても、ソフト上でブロックを並べるだけ。
走らせたり音を鳴らしたりが簡単にできました! おもしろい!
「ワークブック2 “屈伸運動で前進する”しゃくとりくん」を組み立てる
続いてワークブック2、しゃくとりくん。
ルンルンで作り始めましたが、手順が25まであります。ちょっと難しいけどがんばろう!
・・・・・・
この後、投げ出すこと4回・・・なんか急に難しい・・・
少し手伝ってあげました。完成!
プログラミングしました。動いた!
「ワークブック3 “大きな口で鳴き声を出す”ざうるすさん」を組み立てる
続いてワークブック3、ざうるすさん。
と、ここで小3次男は疲れてどっかへ行ってしまいました。
小6長男にバトンタッチ!
さすがに早いです。
15分程でできました。
そしてプログラミングをしました。歩いてから「ガオーッ」って鳴きます。
この後ソフト上でブロックをいろいろ並べ替えて、動きや光の色を変えたりして2時間くらい楽しんでました。
このサイトで紹介している「WeDo2.0」は5歳以上が対象年齢なのですが、これとは別に10歳以上を対象とした「マインドストーム」というシリーズもあります。
価格が67,500円もしますが、ロボットがもっと複雑で、その分できることも多いです。
マインドストームやWeDo2.0は、専用アプリだけでなくScratchでも動かすことできるので、中学生、高校生になっても使い続けたいというのであればこちらの方がいいのかもしれません。
10歳からの「教育版レゴ マインドストーム EV3 for home by アフレル」
Scratchでも動かせる
WeDo2.0は、Scratchにも対応しています。
専用アプリに飽きたら、次のステップとしてScratchでのプログラミングに進むことができます。
こんなの作ってる人がいました。おもしろい!
詳しくはこちら
→Scratch3.0でWeDo2.0を動かすには
Scratchの始め方については以下のページで紹介しています。
レゴでプログラミングを学習する意義
とにかく最初に楽しい思いをさせること。
これに尽きます。
そもそもプログラミング教育の目的は、「問題解決に役立つ思考力」や、「仲間と助け合う協調性」等を養うことにあります。
でもこの教材に興味を持たれた方は、お子様にプログラミングを深く学んでもらいたいと考えてるのではないでしょうか?
とはいえ、お子様にパソコンとプログラミングの教本を与えるたけで、子供が
「わーいプログラミングだー!やってみたかったんだー!」
なんて、飛びつくはずがありませんよね。
それに、楽しくなければ絶対に続かないし、学習するのが苦痛になってしまいます。しかもただでさえ学校の勉強や習い事で毎日忙しいのに、新しいことをねじ込むのって結構大変。
そこで役に立つのがレゴなんです。
レゴだというだけで、とりあえず子供は飛びつきます。
作ったレゴが動くと楽しいし、さらにいろいろ作り変えることができるのでしばらくは飽きません。
1番のモチベーションが「プログラムをたくさん作って楽しい」ではなく、「レゴの作品をたくさん作って楽しい」だというところが、他のプログラミング教材とは異なる優れたところです。
とにかく最初って肝心ですよね。
最初に基礎を楽しく学んで「楽しい!」と思ってもらう。
凄く楽しい経験をして興味を持ってもらえれば、次はスクール等で、もっと高度なプログラミングに挑戦してもらえばいいですよね。
小学生なのにiPhoneアプリとか作っちゃったりして。
レゴでプログラミングを学習する意義というのは、長く楽しくプログラミングを学び続けてもらうための「最初のきっかけを作りやすい」というところにあります。
プログラミング教育って何のためにやるの? が知りたい場合はこちらも併せてどうぞ。
→【21世紀型スキル】子供にプログラミングを学ばせる理由とは?
レゴでプログラミングを学ばせるコツ
実際に小3男子にこの教材を使わせてわかった、長続きのコツです。
教材の渡し方
×:レゴを使ったプログラミングの勉強を一緒にやろう!
○:このレゴ動くんだよ!一緒にやってみない?
プログラミング自体に興味がある子は別として、普通の子供というのはいくらレゴが好きでも「これはプログラミングの勉強なんだ」と思わせたら長続きはしないと思うんです。
だから、あくまでもこれはレゴだと。
主はレゴで、レゴを動かすためにiPadやパソコンを使って動く仕掛けを作る遊びなんだと。
そういう言い方の方が楽しく続けられると思います。
要するに、これが「プログラミング」であるということを、最初に言う必要は無いんですね。
とにかく最初は「楽しい経験」をさせることが大事ですから。
時には作ってあげる
そもそもレゴが楽しいのは、自分の好きなものを自由に作れるからなんですよね。
でもこの教材は、最初はお手本通りに作ったものを、お手本通りに動かすところから始めます。
これはとても大事なことなのですが、お手本がけっこう難しいんですよ!
例えば「ワークブック1 科学探査機マイロ」は簡単だったので、小3男子でも10分で作れました。
お手本通りとはいえ、けっこうワクワクしながら作っていました。
途中で手伝おうとしても「一人でやるから手は出さないで!」なんて言われる始末。
でも「ワークブック2 しゃくとりくん」になると急に難しくなって、完成までに40分くらいかかってしまいました。
作っている途中で何度も「もうイヤ、やめる」と言われるし、かと言って親に手伝ってもらうのは気に入らないようで、意地でも一人で作っていました。
結局手伝いましたけどね。
その結果、レゴが完成した頃にはもう疲れてしまい、動かすのはどうでもよくなってしまっていました。
レゴでロボットを作ること自体が苦痛になってしまったんです。
そうならないためにも、時には最初から親が作ってあげることも必要です。
「今日はレゴの方はお父さんが作ってあげるから、いろいろな動かし方をして遊んでみようよ」
そんな言い方をして、「最初からずっと楽しい時間」を作ってあげることが、長続きのコツだと思います。
最後に
「プログラミング教育のゴールってなんだろう?」
そんな風に思いませんか?
例えばピアノやバイオリンなどの楽器は、課題曲が弾けるようになるのが一つの目標ですよね。
水泳であれば「クロールで50m泳げるようになる」みたいなことが目標だったりします。
普通の習い事は、目標がわかりやすいんです。
でもプログラミングは「目標自体を自分で生み出す」という、全く新しいタイプの習い事。
楽器で言えば、ある程度弾き方を学んだ後にいきなり作曲をするようなものです。
目標自体を自分で生み出し、どうすればその目標を達成できるか試行錯誤する。
プログラミング教育って、そういう「生きる力」みたいな能力を養う教育なんです。
だから、わかりやすい目標はないけど、「こんなのができたよ!」という瞬間がすべて、ゴールになるんです。
小中学校でプログラミングが必修科目になるからといって、焦る必要はありません。
でも、お子様に一歩進んだ「生きる力」「考える力」をつけさせたいのであれば、プログラミング教育を先取りするのも損はないと思います。
その際はレゴのロボットを使って、親子で楽しく取り組んでみてはいかがですか?
2020年プログラミング必修化に先手!家庭で学べるレゴ ロボット。


