
Amazon Echoの日本語版が2017年11月15日発売されました。
ついにAlexaが日本語を話せるようになったんです!
Amazon Echoというのは、Amazonが開発、販売しているスマートスピーカーのこと。
また、Alexa(アレクサ)というのは人工知能の名前で、Amazon Echoの中に住んでいます。
iPhoneで言うところのSiriですね。
Amazon Echoは、アメリカではすでに2014年に販売が開始されていました。
それがこの度日本語版が発売されることになったわけです。
Amazon Echoでできることやスゴイところを紹介します。
目次
スマートスピーカーって、なに?
人工知能を搭載したスピーカーです。日常生活で様々な役に立ちます。
スマートスピーカーを買うということは、新しい家族の一員として、人工知能を家に迎えると言っても、決して過言ではありません。
実はすでに数千万人が使っている
アメリカのStrategy Analyticsという調査会社によるレポートでは、2017年のスマートスピーカーの出荷台数は2,400万台になると予測しています。
参考:【世界スマートスピーカー市場予測】2017年に出荷台数2,400万台、市場シェアはAmazon 70%・Google 15%へ。
そしてAmazon Echoは、すでにアメリカ、イギリス、ドイツ、インドで販売されいます。
2017年に出荷される2,400万台のうち、Amazon Echoが70%のシェアを持つということは、単純計算で、今年世界で1,680万台のAmazon Echoが出荷されることになります。
すげえですね。
また、ニューヨークを拠点とするeMarketerという調査会社のレポートでは、同じく2017年、少なくとも月に1回はスマートスピーカーを使うアメリカ人が、3,560万人になると予測しています。
参考:スマートスピーカーの米国利用者が前年比2.3倍の3,560万人に! Amazon Echoは70%超のシェアを獲得
そしてようやく今年、日本でも日本語版のAmazon Echoが発売されるというわけです。
Special Thanks:ロボスタ
なぜ筒型スピーカー?
なぜ各社とも人型やネコ型ロボットではなくて、筒型、箱型スピーカーなんでしょうね?
それは、ご主人様への返答を大きな声で返す必要があるからです。じゃないと家の中で聞こえませんから。
またAmazonやGoogleは、自社で展開している音楽配信サービスと連携することで、スマートスピーカーの機能拡充を計っているということもあります。
今後日本でも発売が予定されているAppleもそこは同じ。
今は実用性が重視されていても、やっぱり筒型ではイマイチ愛着が湧かないってことで、そのうち人型やネコ型がでてくるかもしれませんね。
Amazon Echoの基本操作
「アレクサ!」と話しかける
Amazon Echoの操作方法は「アレクサ」と話しかけるだけ。
するとセンサーが反応し、指示待ち状態になります。
そこは人や犬などの、生き物を相手にするのと同じ。
Siriは「ヘイシリ!」、Googleは「オッケーグーグル!」ですよね。
[speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”L1″ icon=”wife.jpg” name=””] アレクサ音楽かけて [/speech_bubble]
[speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”L1″ icon=”wife.jpg” name=””] アレクサクイズ出して [/speech_bubble]
[speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”L1″ icon=”wife.jpg” name=””] アレクサ、トランプって誰? [/speech_bubble]
といった感じで操作します。
音量の上下も
[speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”L1″ icon=”wife.jpg” name=””] アレクサ音量下げて [/speech_bubble]
これでで大丈夫。
ちなみに声以外では、Amazon Echoの上部にあるボタンでAlexaを呼び出したり、ダイヤルやボタンで音量調節をすることもできます。
Amazon Echoでできる主なこと
主に4つの大きな機能があります。
「音楽再生」「Amazonでのショッピング」「情報の取得」「家電操作」です。
音楽再生
「アレクサ音楽かけて」と言えば、音楽を流してくれます。ただしこの場合はアレクサにおまかせ。
曲名、アーティスト名など指定して再生するには、有料サービスに登録する必要があります。
Amazon Echoで使える音楽配信サービス
今のところ「Amazon Prime Music」「Amazon Music Unlimited」「Spotify」の3つ。
Amazon Prime Music
Amazonプライムの会員になるだけで利用できるサービスです。Amazonビデオも利用できるのでお得ですね。
- 曲数:100万曲
- 月額(換算):325円
Amazon Music Unlimited
曲数が4,000万曲もあるAmazonの音楽配信サービスです。会員には3パターンあります。
- 曲数4,000万曲
- 月額
・基本会員:980円。スマホでもEchoでも利用できます。プライム会員が不要な人向け。
・プライム会員:650円。プライム会員はこの金額でスマホやEchoで利用できます。
・Amazon Echoプラン:380円。Echoだけで利用できる会員です。
プライム会員は月額換算で325円払っているので、325円+650円=975円で、基本会員よりも5円安いことになります。
プライム会員でも、4,000万曲はAmazon Echoで充分、という場合は、325円+380円=705円になります。
Spotify
Amazonのサービスではありませんが、世界的にメジャーなサービスです。スマホでも無料で利用できるのですが、無料会員はシャッフル再生のみとなります。
- 曲数4,000万曲
- 月額:980円
Amazonでのショッピング
そもそもAmazonですからね。声だけでAmazonで買い物をすることができます。
高い買い物となるとなかなか難しいですけど、消耗品や購入履歴があるものなど、内容や金額がわかっているものであれば、すぐに購入できて便利ですね。
[speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”L1″ icon=”wife.jpg” name=””] アレクサシャンプー買っといて [/speech_bubble]
情報の取得
今まではスマホで調べたり確認していた以下のような情報を、声で気軽に問いかけて、すぐに答えを聞くことができます。
- 犬の鳴き声は?
- ここから駅までの行き方は?
- 「ここから駅までどのくらい?」を英語で言って
- 今日のニュースは?
- 今日の天気は?
- 今日の予定は?
などなど。
家事や食事、着替えなど、他の作業をしながらでも、インターネット上の情報が手放しで手に入るんです。
Amazon Echoのある部屋では、調べものでいちいちスマホを取り出す必要が無くなりますね。
家電操作
ここでは、赤外線リモコンを使用した方法について紹介します。
Amazon Echoと必要な機器があれば、今すでに家にある家電を、声で操作できるようになります。
Amazon Echoには3種類ありますが、どれでも大丈夫。
[speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”L1″ icon=”wife.jpg” name=””] エアコンつけて [/speech_bubble]
[speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”L1″ icon=”wife.jpg” name=””] テレビをつけて [/speech_bubble]
[speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”L1″ icon=”wife.jpg” name=””] チャンネル変えて [/speech_bubble]
[speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”L1″ icon=”wife.jpg” name=””] 電気をつけて [/speech_bubble]
こういうことができるようになるわけです。
キッチンで洗い物をしながら、テレビのチャンネルや音量を変えたりすることもできます。
ただし、実現するには2つの条件が。
- 操作したい家電が、赤外線のリモコンで操作できること
- Amazon Echoに対応した、別売りの「赤外線リモコン」を用意すること
1.赤外線のリモコンで操作できる家電
世の中のほとんどの家電のリモコンは赤外線を使っていますよね。
普通に売ってるテレビ、レコーダー、扇風機、エアコンなんかはまず大丈夫です。
照明は、ニトリなんかで売ってる、赤外線リモコンのついた照明も使えると思います。
2.赤外線リモコンを用意する
Amazon Echoから指示を受けて、家電に赤外線を送るためのリモコンを用意します。
今のところ、Amazon Echoに対応した赤外線リモコンには次の3種類があります。
- Link JapanのeRemote mini
6,000円ちょっとで買えます。
- ラトックシステム のRS-WFIREX3
7,500円くらい。これはAmazonでしか売ってないみたいですね。
- Glamo iRemocon WiFi IRM-03WLA
こちらはちょっとお値段高め。20,000円以上します。
一足お先に未来的な生活を味わいたい人におススメです。
Amazon Echoのスゴイところ
Amazon Echoは現時点で、非常に使いやすいデバイスとなっています。
これはAmazon Echoが家の中で日常的に使われることを想定し、最小限の労力で正確に快適に使えるように考えられているためだと思われます。
GoogleもGoogle Homeを販売していますが、Amazon Echoの方が一歩先を行ってる感じです。
「スキル」の追加で機能が無限に増える
「スキル」というのは、スマホでいうところのアプリのこと。
Amazon Echoが他のスマートスピーカーと一番違うのはココです。
例えば「じゃんけんスキル」を追加すればじゃんけんがてきるし、英語学習スキルを追加すれば日常的に英語の勉強ができるようになります。
また、「Yahoo!ニュース」のスキルではYahooのニュースが聞けるし、「ぐるなび」のスキルを追加すれば、声だけでお店を探すことができます。
今アメリカでは約15,000を超えるスキルが公開されています。
日本では日本語版発売と同時に、250以上のスキルが公開されることが発表されました。
→Amazonが公開した、2017年11月8日時点でのスキル一覧(PDFが開きます)
まさに声で使うスマホ。可能性は無限大です。
「アレクサ」は呼びやすい名前
製品名は「Amazon Echo」なのに、どこから「アレクサ」が出てきたのでしょうか?
これは私が使った時に気づいたことなのですが、「アレクサ」という言葉は発音が非常に楽なんです。
実際に声に出して「アレクサ」って言ってみてください。
「アレクサ」って、口が半開きの状態のままでも発音できますよね?
「Hey Siri」「オッケーグーグル」と比べると、発するのがかなり楽な言葉なので、実はもの凄く考えられた名前なんだと私は思っています。
- 「ア」:一番発音しやすい言葉
- 「レ」:Lなので発音が簡単
- 「ク」:レからの流れで発音が楽
- 「サ」:クからサへは息を抜くように発音ができる。
寝起きでも大きめに発音できる言葉じゃないですか?
またAmazon Echo側も、「アレクサ」という言葉はセンサーが判別しやすい言葉なんだと思います。
言葉って、もともと使っている言語によって訛りが出てしまうものですよね。
でも「Alexa」は、英語圏の人でも日本人でも、同じような聞こえ方のする言葉なんです。
英語がネイティブの人が「Hey Siri」って言ってるのって、発音が良過ぎて日本人からは「ヘェイシュイィルゥイ?」って聞こえるんです。聞いたことありませんか?
でもアメリカ人が「Alexa」と呼ぶ発音は、日本人からも「アレクサ」って聞こえます。
間を置かなくていい
「アレクサ音楽かけて!」と、突然早口で言ってもちゃんと聞き取ってくれます。
つまり、「アレクサ、音楽かけて」と、「アレクサ」と「音楽かけて」を、間を置いて言わなくても大丈夫なんです。
だから、機械だと思って遠慮はいりません。
本当に人に話しかけるように普通に話しかけても大丈夫なんです。
ここはジェフ・ベゾスか凄くこだわったところなんだそうですよ。
あ、ジェフ・ベゾスっていうのはAmazonの創業者でCEO(社長)です。
資産10兆円くらい持ってる世界一のお金持ち。家の中にあちこちAmazon Echoが置いてあるらしいです。
それはそれでなんとかならならんのかとは思いますけどね。10兆もあるなら。
3種類のAmazon Echoの違い
日本で発売されるAmazon Echoには、3つのタイプがあります。
この3つの違いはハードウェアのみ。人工知能「アレクサ」の頭脳に差はありません。
- Amazon Echo Dot:5,980円
一番安くて手軽なタイプ。スピーカーの出力は少し小さいけど、お手頃で人気のモデルです。大きな音を出したい場合は、別のスピーカーに繋げることができます。 私もこれを買います。
- Amazon Echo:11,980円
スタンダードな中位モデルです。dotと比べると、スピーカーとマイクが高性能になっています。
見た目がオシャレなので、インテリア性も高いです。
- Amazon Echo Plus:17,980円
最上位機。スマートホームハブが内蔵されているのが一番の違いです。
スマートホームハブとは?
Amazon Echo Plusにだけ搭載されている、スマートホームハブ機能について説明します。
まず前提として、Amazon Echo Plusに搭載されているスマートホームハブは、赤外線リモコンではありません。
Zigbeeという通信規格に対応したハブです。
「スマートホーム」の定義には色々あるのですが、ここで言うところのスマートホーム機能というのは、照明のON/OFFやエアコンなどの家電、玄関の鍵などを、スマホや音声でコントロールできる機能のことです。
と言っても、まだ対応機器がそれほどあるわけではありません。
最も代表的なものがPhilips社のHue(ヒュー) という電球です。
これは、スマホから操作してON/OFFを切り替えたり、色の調整をしたりすることができる電球です。
Amazon Echoに繋げれば、声で照明のON/OFFや色を切り替えることができるようになります。
でも実は、Philips Hueは全てのAmazon Echoに繋がるんですね。
ではEcho Plusは何が違うのかと言うと、「ブリッジ」と呼ばれるハブが不要になるところなんです。
上で紹介しているPhilips Hueのスターターセット(約40,000円)ですが、3つの電球の横に白いボックスがありますよね?
これが「ハブ」です。
Philips Hueを買った人が、スマホとHue、またはAmazon EchoとHueを接続する場合、このハブが必要となります。
なのでスターターセット。
Amazon Echo Plusの場合、このハブの役目をする機能が内蔵されているので、Philips Hueを使いたい場合は電球だけを買えば済むんです。
- Amazon EchoまたはEcho Dotの場合
- Amazon Echo Plusの場合
(スマホだとイラストが小さいですよね、すいません)
Amazon Echo Plusに搭載されているスマートホームハブは、「Zigbee(ジグビー)」という通信規格に対応しています。
なので、Philips Hueに限らず、Zigbeeに対応した製品であれば、いちいちハブを購入しなくても、どれでも繋げることができます。
だから「スマートホームハブ搭載」と記載されているわけですね。
Zigbee対応製品がまだまだ少ないので微妙ですが、これからどんどん出てくることを期待しましょう。
ハブありとハブなしの違い
例として、Amazonに売っているPhilips Hueの、「ハブあり」と「ハブなし」を紹介します。
- 「ハブなし」のHue
「Philips Hue White」電球2個セットで約7,000円
- ハブとセットのHue
13,000円くらいします:Philips Hue White Starter Kit
電球のタイプもいろいろあるので価格には若干の上下がありますが、それでもハブとセットで購入するとなると高いです。
だったら、最初からハブが搭載されているEcho Plusを買った方がお得なのかも。
今後、Zigbeeに対応した家電や電子ロック等のスマートデバイスが販売された時に、いちいちハブを買いたくないという方には、Echo Plusがおススメです。
実はハブだけでも売ってる
実は、スマートホームハブだけでも別に売ってるんですよね。
アメリカではWink社が有名 で、アメリカではだいたい10,000円出せばハブが買えます。
日本でもAmazonが取り扱ってますが、輸入品なので高いです。40,000円以上します。
そのうち日本でもスマートホームハブが売り出されると思いますが、それでも価格だけ見れば、スマートホームハブ機能搭載のEcho Plusの方がお得ですね。
まとめ
いかがでしたか?
人工知能と暮らす未来の生活が、いよいよ始まろうとしています。
しばらくは様子見の人が多いでしょうし、スマートホーム機能を搭載した家電もなかなか出て来ないと思います。
なので現段階では、スマートスピーカーの使い道というのは、情報を取得したり、音楽を流したりという使い方がメインとなります。
それでも使い方によっては、生活は確実に便利になります。
私も日本語版のAmazon Echoを購入するので、使い倒してまたレビュー記事を書きます!
早く欲しい!