政府による、経済を良くするための施策を「経済政策」って言いますよね。
「アベノミクス」とか「黒田バズーカ」とかってやつです。
あれってもちろん「経済を良くするため」にやってるわけですよね。
では、経済を良くするとどういうメリットがあるのか? 景気が低迷していると何が起こるのか?
実は、それを計る一つの指標に「自殺者数」があるそうなんです。
景気がよくなると、自殺する人が減る
景気がよくなると、雇用が増えたり給料が上がったりして、生活の質が向上するはずですよね。
反対に経済が悪化すると、仕事が無くなったり給料が下がったりする人が増えてきます
するとその結果、自殺する人が増えてしまいます。
自殺者数の推移
下のグラフは、警視庁が公開している日本の自殺者数の推移です。
日本人の自殺者数は1998年に初の年間3万人超え。
2003年にはなんと3万4,427人にまで達しました。この2003年は、1日94人、1時間に約4人。
15分に1人が自殺したことになります。
恐ろしや。
そして1998年から2011年までは、14年間連続で自殺者数が3万人を超えていたんですね。
ああ恐ろしや。
失業率の推移
次に、失業率のグラフを見てみましょう。厚生労働省のWebサイトからデータを引っ張ってきました。
ちなみに失業者とは「働けるのに仕事が無く、仕事を探している最中の人」のことです。
自殺者数の多い1998年と2003年に、失業率がハネ上がっていることがわかります。
失業率低下の要因は様々ですが、
- 1998年:バブル崩壊の影響
- 2003年:企業業績の急激な悪化
- 2009年:リーマンショック
といったところでしょうか。
最近の傾向
失業率は2009年の5.08%をピークに、連続して低下し続けています。
昨年2016年の失業率は3.18%でした。
2016年の自殺者数は2万1764人で、前年比2,261人減。22,000人を下回ったのは22年振り!
それまでは毎年22,000人以上も自殺してたんですねぇ。
近年は「いや〜死なずに済んだよ〜」って人が増えたってことですね。よかったよかった。
自殺者数低下には地域の対策なども影響するようですが、経済の観点からも、今の経済政策は比較的正しいと言えますね。
もっともっと景気がよくなってもらいたいです。
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