私には小学生の子供が2人いるのですが、子供達に「勉強しなさい」とは絶対に言いません。
だって「勉強しなさい」なんて言われたら、勉強する気なくなっちゃうじゃないですか?
それでも子供には、毎日勉強する習慣を身に付けさせたいものですよね。
我が家の場合は、通信教育のZ会を「毎日やること」として子供に与え、勉強する習慣が身に付くように取り組んでいるのですが、勉強する習慣はまぁまぁ身に付いています。
(この記事の公開時は4年生と1年生)
私が実践している、小学生の子供に毎日勉強する習慣を身に付けさせるコツと、Z会小学生講座の具体的な内容についてご紹介します。
【その1】毎日机に向かわせる
よく聞く話だとは思いますがやはり大事。すべてはここからです。
子供を1日1度は必ずイスに座らせ、机に向かわせましょう。まずはこの行動を習慣化することが大事。
これが「勉強する習慣」の基礎となります。
机は学習机じゃなくても大丈夫。小学校低学年のうちはリビングのテーブルの方が理想です。なぜなら親の目が届くから。
できる限り親が面倒を見てあげないと、机に向かう習慣なんて身につきませんからね。
とにかく「机に向かう時間」を作りましょう。
机に向かう時間は?
机に向かう時間は、宿題以外に「学年×10分」というのが目安。
1年生なら10分、6年生なら60分、ということになりますね。
もちろんこれは一つの目安なので、個人差や目標の違いによって変わってきます。
何かをやり始めて楽しくなったら、飽きるまで机に向かっていても問題ありません。
毎日続けていればそれが当たり前になって、苦ではなくなります。
お子さんが「毎日机に向かう子」になれるよう、親が導いてあげましょう。
【その2】「毎日やること」を与える
毎日机に向かう習慣をつけるために、何をやらせればよいのか?
学校の教科書を端から順に覚えればよいのか? よさそうな問題集を買ってきて解かせればよいのか?
どこまでやれば足りてるのか?どこまでやるとやり過ぎなのか?
なかなか見極めが難しいですよね。特に低学年のうちはなおさらです。
我が家の場合、「毎日やること」として通信教育のZ会を利用しています。
幼稚園の頃は本屋で知育の問題集を買っていたのですが、小学生になると学校の授業内容を勉強しなければなりません。
でも学校の授業のペースなんてわからないし、どの問題集が最適なのかもわからないんですよね。
Z会の様な通信教育だと、学校の授業のペースにも沿っているし、日々の学習の量も「こんなもんでいいんだな」ということがわかります。
やはり自分であれこれ考えるよりも、「これをやらせておけば安心」というのが大きなメリットとなります。
【その3】親が進捗をチェックする
「毎日机に向かう習慣」を付け、「毎日やること」も用意しました。
さぁ次に重要なのは、「毎日やること」を子供がちゃんと理解できているか、ということになります。
それを把握するために、親か必ず「毎日やること」の進捗をチェックしましょう!
子供に教材を渡して「これやっときなさい」と言うだけではダメなんです。
できれば勉強している間は親がそばにいて、いつでも質問に答えられるようにしておくのが理想です。
でもなかなか毎日そんなことできないですよね。
それでも、必ず答え合わせだけは子供と会話しながらやってください。
そうしないと子供は達成感を得られないし、親としても、子供がどこまで理解しているのかがわかりません。
毎朝10分だけ、前の日の分の答え合わせをしてあげたり、週末にまとめて「答え合わせ会」をやるという方法だってあります。
習慣づけのためには、とにかく親がちゃんと付き合ってあげましょう。
ちなみに、大きめのホワイトボードをリビングに設置すると、色々と大きく書いて説明できるので便利だし楽しいですよ。
【その4】「勉強しなさい」とは言わない
冒頭で、私は子供に「勉強しなさい」とは言わないと書きました。言いません。
その代わり「今日やることをやりなさい」と言います。
言い方が違うだけのように聞こえますが、全く違うんです。
- 「勉強しなさい」というのは「親の命令」
- 「今日やることをやる」というのは「親との約束」
「今日やること」をやらないというのは、親子の信頼関係を壊すことになります。だから実はこっちの方が強制力あります。
でも一方通行では無いですよね。
そもそもなぜZ会にしたのか?
そもそもなぜ、我が家が「毎日やること」としてZ会を選んだのか?
これには「親が教材考えなくてもいいから楽だよねー」という以外にも、いくつか理由があります。
ツライと思わせない
とにかく勉強の習慣付けのためには、「ツライ」と思わせないことが重要だと考えていました。
Z会の小学生講座の場合、2年生までは「こくご」と「さんすう」しかありません。
しかも内容によっては1日の学習が5分程度で終わってしまうこともあります。
でも、Z会の教材で決まっている「今日やること」が5分で終わるなら、たった5分でも納得できます。
ツライと思わせないように勉強させるにはどうすればいいのか? 短い時間だけでもいいのか?
その答えがZ会にあったわけです。
学校の勉強は完璧にできるように
私は子供に難関私立中学を受験させるつもりはありません。
でも、学校で教わる学習内容に、わからないことが一つもないという状態を維持することがとても重要だと考えました。
これ、当たり前のようで意外と手がかかるんです。
子供が学校の授業を毎日きちんと理解しているとは限りませんから。というか、理解していないことの方が多いですね・・・
低学年であっても、繰り上がりや繰り下がりのあるひっ算、掛け算の九九、漢字の書き取りや文章問題など、けっこうつまづきます。
Z会の場合、学校の授業のペースに合った「ちょうどいい問題」が載っているので、学校で習っている内容を理解するには充分なんです。
チャラチャラしていない
Z会はチャラチャラしたマスコットが「僕は君の友達!」とか言わないし、おまけのオモチャ類が大量に付属していたりもしません。
ほぼ教材だけのシンプルな内容なので、集中できて良いと思いました。
教材がどんなに楽しくても、自主的に毎日机に向かうようにはなりませんからね。
Z会は難しいのか?
「Z会」と聞くだけで難しそうなイメージがありますが、全然そんなことはありません。
特に低学年のうちは、勉強の習慣をつけるのが目的なので、内容はいたって普通です。公立の小学校で勉強する範囲を逸脱するようなことはありません。
Z会の小学生コースには「スタンダード」と「ハイレベル」の2つのコースがあります。
我が家の場合はハイレベルにしているのですが、「ハイレベル」コースには少し難しい「はってん問題」が追加されているだけで、ちゃんと読めば理解できる内容です。頭の体操みたいなものですよ。
親がしっかりサポートするつもりでいれば、何の問題もありません。
ちなみに「スタンダード」と「ハイレベル」は同じ金額です。
もし興味がるあるようであれば、資料請求するだけで「おためし教材」が送られてくるので、まずは無料体験することをおススメします。
毎日どの程度勉強をすればよいか、感触がわかると思います。
Z会の「毎日やること」の作り方
Z会の教材についてご紹介します。
Z会は毎月、スケジュールを決めてから取り掛かかります。これが「毎日やること」になるわけです。
これがスケジュール表。
教材には「エブリスタディ」「ドリルZ」「けいけん」があり、それぞれのシールがあります。これをスケジュール表に貼ります。
3月のスケジュールが完成したところ。習い事や旅行などで時間の取れない日を調整したり、「何もやらなくていい日」を設けてあげたりします。
このスケジュール表をいつでも見えるところに貼るなり置くなりして、習慣付けのために日々確認します。
Z会小学生講座の内容(主に1年生)
1年生の基本セット
これが毎月の教材。スタンダードもハイレベルも構成は同じです。
- ドリルZ
- エブリスタディ
- エブリスタディサポートブック
- けいけん(りか)
- けいけん(しゃかい)
2年生までは日々の学習は国語と算数だけ。とにかく勉強の習慣をつけることが目的です。
理科と社会は「けいけん」という形で、楽しく理科の実験や社会の経験ができるようになっています。
日々の学習は「ドリルZ」と「エブリスタディ」です。国語と算数の問題が載っています。
これを毎日それぞれ1ページずつやります。
ドリルZもエブリスタディも両面が表紙になっていて、1冊で国語と算数の内容がそれぞれ15ページずつ程載っています。
下の写真はドリルZを開いたところ。
サポートブックで、答え合わせをしたり、問題を解く際の考え方を確認してあげたりします。
これが重要です。
3年生からは選べるコースが増える
3年生からは、コースが3つ用意されています。
- 小学校コース(本科)
今まで通り冊子で学習します。国語、算数、理科、社会を、1教科単位で受講することができます。
また、本科とは別に「専科」というのがあって、英語を受講することもできます。
英語は「Z会オリジナル音声ペン」を使って楽しく学習できるそうです。 - タブレットコース
iPadで学習します。国語、算数、理科、社会、英語、総合学習の6教科セットで学習します。 - 中学受験コース
国語、算数、理科、社会を、1教科単位で受講することが可能。難関国私立中学も目指せるそうです。
Z会は「けいけん学習」が楽しい!!
Z会では、1〜2年生の間は日々の学習に理科や社会がありません。
その代わり、毎月「けいけん」という形式で学びます。
これも親が手伝わないと無理なので一緒にやってあげます。勉強というより、楽しい遊びとしてやっていますよ。
いくつかご紹介します。
かげえであそぼう
3月号の「かげえであそぼう」は、こんな感じにできました。
紙に絵を描いて切り抜き、色セロファンを貼りました。
楽しそうでしょ?
タマネギの皮を煮た汁で染物
タマネギの皮の色素をお湯で煮出して、染物をやりました。
これは親の方が感心してましたね。
アイスクリーム作り
これはすごく美味しかったです!
牛乳や砂糖などの材料を混ぜて容器に入れ、さらに容器ごと氷漬けにしてコロコロ転がして作りました。
風船と和紙であかり作り
これは2年生になってからのけいけんです。
和紙に水で溶かしたノリを付け、ふくらませた風船にどんどん貼っていきます。
和紙が乾いたら風船を抜いて完成!ステキなあかりができました。
最後に
いかがでしたでしょうか。「習慣付け」は、なかなか根気がいると思います。まずは親の方が習慣化するところから始まりますからね。
とにかく楽しく苦痛にならないように、おだてておだてて、だましだまし習慣化していくことが、大変だけど大事なことです。
絶対に「うるさい親」にだけはならないように気を付けましょう。
そのうち子供の方が「自分はもっとできる。だからちゃんとやらなきゃ」というプライドを持つようになります。
そのプライドを持たせてあげることが、親の一番の役目なんだと思います。
完全に習慣化するまでの期間はほんの3~4年、長くても5年程度だと思います。
お子さんの人生が豊かになるように、この数年間、学習習慣の基礎を作るために頑張ってみませんか?
この記事を書いてから5年後
2022年の2月、長男が高校受験をしました。
早稲田大学高等学院に合格しました。
もちろん、Z会だけではありません。中学に入ってからは「早稲田アカデミー」に通っていました。東京、神奈川の難関校合格者は、早稲田アカデミー(早稲アカ)多いですね。
小学生のうちから机に向かう習慣を付けていたことが役に立ったことは言うまでもありません。
やはり、中学生になってからでは遅いです。
小学生の間は、毎日猛勉強する必要は全然ありませんが、1日10分でいいから、机に向かって何か作業をする習慣を付けておくことが、とても大切なんだと思います。
机は勉強机である必要はなく、リビングのテーブルで充分だと思います。リビングのテーブルで、Z会じゃなくても、折り紙でもパズルでもいいです。集中して何かをする習慣を身につけることが大事だと思います。
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