F1 2025年シーズン 第13戦ベルギーGP まとめ

F1の世界

3週間振りのF1。
始まったら始まったでしょっちゅうF1やってるような気分になるのは不思議です。まぁしょっちゅうやってるからなんでしょうけど。

1周約7kmのロングコース。スパ・フランコルシャン、ベルギーGPです。

DAZN 
 

角田裕毅100戦目のレース

2021年にF1デビューした角田裕毅が、今回のベルギーGPで出走100戦目です。そろそろ表彰台上がってもおかしくなくなってきましたね!

レッドブルはメキース体制がスタート

イギリスGP終了後のクリスチャン・ホーナー電撃解任から3週間。
レッドブルは新たにローラン・メキースをチーム代表とした初めてのGPとなります。

レッドブル低迷の要因は人材の流出だと言われています。
また、チーム代表が変わっても車が変わるわけではないので、状況が急変するわけではありませんが、少しずつ改善することを願うばかりです。
とにかく、レッドブルは新しくなります!

マシンアップデート

  • マクラーレン:リアウイング
  • フェラーリ:リアウイング、リアサスペンション、リアコーナー(サスの結合部分)
  • メルセデス:フロントウイング、リアコーナー
  • アストンマーチン:フロントウイング、ノーズ、リアウイング、ビームウィング
  • アルピーヌ:リアウイング、ビームウイング
  • VCARB:リアウイング、リアコーナー、ディフューザー
  • ウィリアムズ:フロア、サイドポッド、エンジンカバー
  • レッドブル:マックス・フェルスタッペン
    • フロントウイング
    • サイドポッド
    • エンジンカバー
    • フロントサスペンション
    • リアコーナー

情報引用元:Formula 1®

  • レッドブル:角田裕毅 アップデート無し!
  • キックザウバー:アップデート無し!
  • ハース:アップデート無し

んでやねん!
これだけ各チームがアップデートを入れる中、旧パッケージで挑むことになる角田くん。
そりゃ厳しいですよ。
角田車にも予選から新フロアが投入されました。

FP1

  • レッドブルはローダウンフォース設定。セクター1はメチャメチャ速いけどセクター2がメチャメチャ遅い。
  • 旧パッケージのはずの角田車、まずまず。ただ、ここのところFPまでは調子いいので油断はできません。
  • 最高速は角田君の321km。直線番長仕様ですね。

スプリント予選

スプリントフォーマットは金曜から忙しいですが、見所満載で充実してます。

SQ1

  • TSUはタイムはP12だがトラックリミットでタイム抹消となりP13通過。しかしSQ3は厳しいか。
  • ANTがコースアウトしてグラベルへ突っ込み脱落。
無線
無線

ごめんなさい~ほんとごめんなさい~

無線
無線

いいんだよ、謝らないでね

  • HAMが最終コーナーでミスしてタイム出せず。車の挙動が相当おかしいのか?

脱落はALB、HUL、HAM、COL、ANT

SQ2

  • TSUは残り1分までP5だったが結局P12で脱落
  • HAASはOCO、BEAともにSQ3進出
  • 2台とも通過はマクラーレンとHAASのみ
  • PIAがP10でギリギリ通過。トラックエボリューションがかなり高そう
  • BORがP5通過!

脱落はLAW、TSU、RUS、ALO、STR
メルセデスがここで消える

SQ3

  • PIAが0.447秒の”大差”をつけてポール!強すぎる
  • 直線番長レッドブルのVERはNORは上回ってP2
  • HAASがP5、P7!
POS. DRIVER TIME トップとのタイム差
1 PIA 1:40.510
2 VER 1:40.987 -0.477
3 NOR 1:41.128 -0.618
4 LEC 1:41.278 -0.768
5 OCO 1:41.565 -1.055

VERとPIAの比較
ローダウンフォースのVERが速いのはセクター1まで。
セクター2以降では完全にPIAの方が速いです。

スプリント予選の結果は以下の通り

スプリント

スターティンググリッド

アルピーヌの2台がピットレーンスタート
・COLがピットレーンスタートを選択
・スプリント予選P8のGASも車に問題が発生
日本時間夜7時スタート。見やすいんだけど、忙しい時間帯でもあるので微妙です。

情報引用元:Formula 1®

タイヤ

ピットレーンスタートのCOLがソフト
その他は全車ミディアム
COLが15週のレースでタイヤ交換が無いのになぜソフトなのか謎

レース展開

1周目でVERがPIAをオーバーテイク

その他は順位の変動ほとんどなし。
TSUは前のLAWに付いていけず、しかし後ろのRUSにも抜かれず。

VERそのまま優勝。スプリント12勝目。強い!

VER以下は順位変動なし。予選P8のGASがピットレーンスタートしたため予選P9のHADがP8でポイントゲット

情報引用元:Formula 1®

 

予選

角田車がアップデート

角田車に新フロアが適用されました。メキースさんの判断で、VERのスペアパーツを使ったとか。これがホーナーだったらあり得なかったんでしょうね。
マシンの方はVERと完全に同じ仕様ではないようですが、アップデートなのであれば期待大。
しかし調整も何もなくいきなり予選やって大丈夫なんでしょうか。

Q1

NOR、PIA、VERに続いてHADがP4!BEAがP5!P6がLEC。どうなってるんでしょうか。
角田くんP13。HAMがラディオンコーナーでトラックリミット取られてタイム抹消。BOR繰り上げ当選。
脱落はHAM、COL、ANT、ALO、STR。アストンマーチンは19、20位。
アントネッリも脱落してしまいました。

Q2

1アタック目、角田君はマックスから0.294秒差のP5。いい感じいい感じ。Q3行けそう。
2アタック目、VERがソフトの残りが1セットとなりアタックせず。角田君もQ3進出確定なので途中でアタック中止。いやっほう
脱落はOCO、BEA、GAS、HUL、SAI
スプリントでは調子よかったハースがQ2脱落。BEAはアタック直前に角田君に抜かれてペースを崩され劇オコ。まぁアルアルですね。ベアマンもいつもジャマしてるからしょうがない。
BORのQ3進出はすごい。予選職人のHULに勝ってます。

Q3

1アタック目、VER、角田君ともにUSEDソフト。角田君P5。
運命の2アタック目
VERがターン1でミス。珍しい。
角田君はセクター3伸びず。P6!と思いきやALBがP5に食い込む!アルボン!!
しかしさすがレッドブルですね。レースが楽しみになりました。
ポールはNOR。スプリント予選でぶっちぎりだったPIAはP2。P3にLEC。

予選の結果は以下の通り

角田君はラッセルとの差は0.024秒、マックスとの差は0.381秒でした。
ペレスのレベルくらいまで来たんじゃないでしょうか。

2025年ベルギーGP予選
POS. DRIVER TIME トップとの差
1 NOR 1:40.562
2 PIA 1:40.647 0.085 0.085
3 LEC 1:40.900 0.253 0.338
4 VER 1:40.903 0.003 0.341
5 ALB 1:41.201 0.298 0.639
6 RUS 1:41.260 0.059 0.698
7 TSU 1:41.284 0.024 0.722
(対VER+0.381)
8 HAD 1:41.310 0.026 0.748
9 LAW 1:41.328 0.018 0.766
10 BOR 1:42.387 1.059 1.825

以下は2024年ベルギーGPの予選タイムです。ペレスのタイムはマックスのり0.606秒落ち。
レッドブルのマシンが去年並みに速ければ、角田君は予選P2になっててもおかしくないです。タラレバですけど。

2024年ベルギーGP予選
POS. DRIVER TIME トップとの差
1 VER 1:53.159
2 LEC 1:53.754 -0.595
3 PER 1:53.765 -0.606
4 HAM 1:53.835 -0.676
5 NOR 1:53.981 -0.822

 

タイヤ

今回は特殊な組み合わせ。
C1:ハード、C3:ミディアム、C4:ソフト
一個飛ばし!
しかしピレリの予想ストラテジはいつもXにポストされるのですが、今回はポストされませんでした。どこかに出ていたのでしょうか?

どうせ雨なので関係ありませんが。

スタート時のタイヤ

雨のため全車インターミディエイト。
前回のイギリスGP同様、雨が上がった後の、ドライに変えるタイミングが重要です。前回はうまくやったHULは初表彰台となりましたね。

 

スタート順位

ピットスタートがSAI、HAM、ANT、ALOの4台。
雨のためSC先導のスタートとなります。

情報引用元:Formula 1®

レース

オープニングのダダンダンダダン!が、映画「F1」の音楽になってました。ここまでやるならソニー・ヘイズ入れてくれればいいのに。

雨でレースが始まらない

日本時間:夜10時
SC先導でフォーメーションラップ
しかし雨足が強いため赤旗中断

サッシャさんがXで雨が止むよう祈る

日本時間夜10時45分
DAZN実況の田中さん、解説の松下信治選手も休憩に入ってしまうw
その間、DAZNの配信はVCARBの新代表アラン・パーメインのインタビュー。しかし翻訳する人おらず。
するとXでサッシャが代わりに翻訳。なんていい人なんでしょう。

スマホでConnect Four(四目並べ)を始めるGAS

VCARB公式がレッドブルに「待ってる間にConnect Fourやらない?」と誘う

そして始まるConnect Four。

現地時間16:20にレース再開、と発表される

レース再開時刻が発表され、焦るVCARB公式

ゲーム中断!

結局この日は再開されませんでした。

 レース再開!

日本時間:夜11時20分
SC先導でレース再開

5周目からローリングスタート!
PIAがNORをオーバーテイク!
スプリントでVERがPIAを抜いたのと全く同じ展開
NORはどこかで抜き返せるか?

6周目
RUSがALBをオーバーテイクしP5

8周目
ALBに迫るTSU。これは抜けるのでは?

9周目
HAMが怒涛の追い上げ
7周目でSAI、8周目でCOL、9周目でHULとGASをオーバーテイクしP13まで上げる。

11周目
TSUとALBとの差が2秒以上空く。タイヤがキツイか

12周目
HAM、GAS、HUL、ALOがBOX。各車ミディアムへ

13周目
PIA、LEC、VER、RUS、ALB、LAW、BOR、BEAなどなど続々BOX
NOR、TSU、HADはステイアウトでもう一周

なんで?レッドブルなにやってんの?

このレースはここのタイミングが全てだった
この時点でNORは優勝を逃す。前にいたPIAとの差が無かったからダブルピットはできなかった。この後ハードで追い上げるもt届かず。
予選P7のTSU、P8のHADはレース終了。インターでの余計な1周を走ることで、結果的に大きく順位を落としてしまう。
TSUはピットとのコミュニケーションミス。原因は不明。
しかしトップチームではあり得ないミスだと思います。

DAZNで実況をされていたMotorsports.comの田中さんの記事によると、この時点でのドライタイヤはインターよりも1周約12秒速く、ハミルトンは角田くんの2周早くBOXした結果、23秒稼いだことになるそうです。

F1分析|レッドブルのあまりにも痛い伝達ミス。角田裕毅、ピットストップ”1周遅れ”で失ったのは約12秒

14周目
NOR、TSU、HAD、OCOがBOX
各車ミディアム。NORだけがハード
TSUはP12まで順位を落とす。
気づけば最初にBOXしてドライに変えたHAMがP7
HADはP17まで落ちる。こっちはこっちでVCARBのお家芸。

19周目
TSUは前のGASにどんどん迫ってる

20周目
ザウバーにチームオーダー、BORをHULの前に行かせる

21周目
TSUがGASの1秒以内まで迫る。しかし抜けない
GASトレイン完成
HADがBOX ミディアム→ハード

30周目
相変わらずGAS、TSU、BEA、ANTのGASトレイン
これはこのまま終わるパターンや

31周目
ANTがBOX 新品ミディアム

32周目
TSUはANTをカバーのBOXはせず。BOXするとANTにアンダーカットされる
もう最後まで走り切るしかない

33周目
P9を走っていたHULがBOX。なぜ?
直線だけ速いGASは前のBORまで12秒も開く
GAS後ろでつっかえてるTSU。もう何もできない

42周目
ハードで追い上げるNOR、しかしPIAに届かず

PIA優勝!

VERはLECを抜けなかった。雨だから雨仕様でダウンフォース増やしたら、晴れるまでレースを始めなかった。そりゃ抜けないよ。
LECがP3。今年は優勝できてないけど、表彰台の回数は多いです。

いつものF1VisualizedF1Visualizedさんのわかりやすいレースまとめ。HAMがグイグイ上がってくるのがわかります。

ピアストリがシャンパンに書いた文字

レース後、優勝したピアストリがシャンパンに何か書いていました。なんて書いたのかを調べたら涙出そうになりました。ええ子やな。

「To Grandad, I guess you need to come to races more often too!」
「おじいちゃん、もっと頻繁にレースに来たほうがいいと思うよ!」

 

レース後の感想

  • 角田くんは予選がよかったのに戦略ミスで下位に沈む
    見ていて本当にイライラするレース。でも予選がよかったので次は本当に期待できます!
  • TSUのすぐ前を走っていたALBがP6、早めにタイヤを変えたHAMがP7
  • スパでの雨は特に危険なので、雨だとレースはなかなか始まらない。
    来年からは雨用セッティング不要ですね
  • レッドブルはイギリスGPでは晴れ用セッティングで失敗
    今回は雨用セッティングで失敗
  • ハミルトンはやっぱすげぇや

Driver Of The DAY

DODはルイス・ハミルトン。
予選Q1落ちでピットレーンスタートなのに、戦略とテクニックでP7入賞したハミルトン。やっぱり凄い人ですね。

最終的な順位

マクラーレンのワンツー。この2台だけぶっちぎり。
角田くんはP5のラッセルの位置にいてもおかしくなかった。次からはさらに期待できます。期待しましょう。頼むぞメキース。
ボルトレートの実力がじわじわと露わになってきました。一方コラピントは次が最後かもしれません。一度はドゥーハンを戻してあげてほしい。

 

ドライバーズランキング

ピアストリとノリスは16ポイント差。ピアストリが巻き返してきました。
マックスはノリスとの差は65ポイント。4位のラッセルとは28ポイント。ここへ来てこんな話が、

  • ラッセルがマックスを抜くとマックスはランキング4位。すると、レッドブルとの契約解除条項が発動してしまう。
  • マックスがメルセデスに移籍できてしまう
  • そうなると、メルセデスを追い出されるのはラッセル
  • ということは、ラッセルはマックスを抜かさないのでは?

あはは、んなアホな

来週のハンガリーGPが終わればサマーブレイクに突入。
角田くんには一旦いい成績出してから休みに入ってもらいたいですね!

 

DAZN 

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