F1 2025年シーズン 第3戦日本GP まとめ

F1の世界
©Ochiriki

角田裕毅のレッドブル昇格決定から1週間。

運命の日本グランプリ、スタートです。
ちなみに今年も鈴鹿行ってきました。




角田裕毅はレッドブルを乗りこなせるのか

世界中の注目ポイント。

ガスリー、アルボン、チェコ(セルジオ・ペレス)、ローソンが乗りこなせなかったレッドブルのマシン。セッティングのスイートスポットが極端に狭く、低速コーナーではリアの挙動が不安定で、ドライブするのが非常に難しいと言われています。その分ハマればめちゃくちゃ速く、フェルスタッペンはワールドチャンピオン4連覇を成し遂げました。

ヘルムート・マルコは「速い車というのはそういうもの」と断言していました。え?メルセデス、フェラーリ、マクラーレンも速いけど、扱いが難しいって言われないけど?なんでレッドブルだけ難しいんですかね?

とにかく、昨年はベテランのチェコが苦戦し、バーレーンでのプレシーズンテストで2025年型のRB21を12時間程ドライブしているはずのローソンが、序盤2戦で全く乗りこなせなかったレッドブルのマシン。

果たして角田裕毅はまともなタイムを出せるのか?大丈夫だとは思うけど心配!

フリー走行

FP1からこんなに注目されるレースがかつてあったでしょうか?ワクワクしますね!

FP1

開始15分:無線

ウッディ:バランスはどう?
角田:悪くないよ。まだプッシュはしてないけど。
※ウッディ:角田裕毅のレースエンジニア。リチャード・ウッド

バランスは良さそう。よかった。もうこれだけでちょっと安心。

開始18分

角田1分30秒076で暫定5位。ソフトタイヤではあるけどまずまず。最終シケインで挙動が乱れ、ハンドルで体勢を修正し立て直す。

開始22分

今年フェラーリからウイリアムズへ移籍したサインツが、ピットレーンでウイリアムズのピットを素通りしてしまう。ピットの並び順は前年のコンストラクターズランキングの順番。常に上位のフェラーリはピットレーン入り口から遠い位置にあることが多い。対してウイリアムズは下位なのでピットレーン入り口近く。フェラーリ癖が抜けないサインツ。しょうがないからもう一周行くことに。最後笑ってるしw

残り30分

角田裕毅新品ソフトでのアタック
1分29秒172で暫定2位。おお!いい感じ!

FP1の結果。角田裕毅は6位でフェルスタッペンのすぐ後ろ。大きく離されることはなかったのでまずは上出来。でも車の感覚をつかむのはまだまだこれからなんだろうな。

FP2

開始7分 ドゥーハンが1コーナーでクラッシュ。時速297kmでバランスを崩し、タイヤバリアに激突。しかし大事には至らず。本当に無事でなにより!
これで赤旗中断


残り30分 セッション再開

残り26分 アロンソがデグナー入り口でオーバーラン。赤旗中断

残り19分 セッション再開

残り14分 デグナーで芝生が燃える。赤旗中断

残り7分 セッション再開

残り20秒 スプーンコーナーで芝生が燃える。赤旗中断

セッション終了

4回も赤旗が出る異常事態。しかも2回は原因が火事!
私も現地にいたのですが、確かに気温が高く乾燥し、風もそこそこ強かったです。それでもあそこまで燃えるなんて、F1マシンってそんなに火花出てるんですかね。

FP2は各車まともに走ることはできないようでした。マシンに慣れる必要のある角田君も、貴重なFPの時間を有効に使うことはできなかったようです。波乱にとんだFP2の結果は以下の通り。

FP3

予選に向けた最後のフリー走行。FP2がほとんど走れていないので、大事な大事なFP3です。

開始7分 またしても芝生が燃える。ヘアピンからスプーンへ向かう途中。これでまた赤旗中断

鈴鹿サーキットとしても十分に散水もして対策をしたはずでしたが、防げなかったようです。横を通りかかったら消化活動した後だったので、写真撮っておきました。

開始16分 セッション再開

開始26分 角田君ハードタイヤで1分29秒459で暫定5位。なかなかいいタイム。これはもしかしてすごいんじゃないか!?その直後の無線

ウッディ:今回のフラップは?
角田:ベターだね。悪くないよ。まだセクター1はアンダーステアだけど、
全体としてはハッピーだね

なんかポジティブ。ここまでいい感じで来ている感じな感じ。マシンに慣れるには時間がかかりそうですが、少なくともローソンのようにほとんど扱うことがなきない、という状況では無さそうです。

残り27分 角田君ハードタイヤで1分29秒406で暫定6位。ミディアムのガスリーがその後ろ7番手。燃料積載量が違う可能性があるので単純比較はできませんが、少しずつRB21の感覚をつかんでいる感じでしょうか。このまま調子を維持して予選に挑んでもらいたいものです。

残り15分 角田君ソフトタイヤで予選想定アタック。1分28秒785で暫定5位。悪いタイムではないけどハードタイヤからあまりタイムが上がってないのが心配。

残り14分 マックスがソフトタイヤで予選想定アタック。1分28秒685で暫定4位。角田君よりちょうど0.1秒差。きっとまだまだ全然本気出してない。

残り13分 ピアストリが新品ソフトで1分27秒991でトップ。速い。

残り10分 ガスリーが6位、アルボンが5位に食い込む。ということはまだまだ上位陣は本気出してない。

残り6分 130R付近で芝生が燃える。またまたまたまた赤旗中断
鈴鹿サーキット大丈夫か!?

今回の日本グランプリ、貴重なフリー走行がFP2で4回、FP3で2回の、計6回も赤旗中断となりました。そのうち4回が芝生が燃えたことでの中断。レースでは燃えないで欲しい。。。

FP3の結果は以下の通り。トップはノリス、マックスは0.5秒差の5位、角田君はマックスから0.3秒差の9位。

予選

運命の予選スタート。レッツゴー

Q1

いやいやマクラーレン速い。ミニDRSでちょっとズルしてる感あるけど。ピアストリが昨年のポールタイムを早々と更新。続いてラッセル。メルセデスも好調。

角田君は順調にタイムを刻む。さすがにレッドブルは速く、まともに乗りこなせば問題なくQ3行けそう。マックスの0.024差で7位通過。

アジャーがフリー走行の時から問題を抱えていて、予選Q1でも同じ問題が発生。本人は「無線では理由を言いたくない」。結局シートベルトがチ〇コを圧迫して痛かったみたい。それでもよくがんばったアジャー。

Q1通過は以下の順。
PIA
RUS
NOR
LEC
HAM
VER
TSU
ANT
GAS
SAI
ALB
BEA
HAD
ALO
LAW

脱落は以下5名
HUL
BOR
OCO
DOO
STR

Q2

残り8分26秒 赤旗中断 また芝生が燃えた!

ちなみに、日本GPは明るいのでわかりづらいですが、ナイトレースでは飛び散る火花がよくわかります。鈴鹿は路面がきれいなのでさすがにここまでは飛び散らないとは思いますが、近いものがあるんだとは思います。そりゃ燃えるわ。

なんと、角田君は15位に沈む。Q3進出ならず、、、残念。。。

セクター2、3では自己ベストが出せているのにセクター1で自己ベスト出せず。

どうも、アウトラップ中にタイヤの熱入れに失敗していたようです。

Q2通過は以下の順。角田君まともに走れてたら、ANTの上には行けたはず。うーん残念。
NOR
RUS
VER
PIA

LEC
HAM
ANT
BEA
HAD

ALB

脱落は以下5名
GAS
SAI
ALO
LAW
TSU

DAZN解説の中野さん曰く、ベアマン、アントネッリ、ハジャーがQ3進出した理由の一つとして、若い方が動体視力が良く、鈴鹿のようなサーキットではいい結果が出やすいそうです。「じゃあっかぁん、そういうことがあるかもしれません」って。なるほどー

Q3

やはりマクラーレンがポールを獲るのか?マックスは勝てないのか?フェラーリは?意外とラッセルか!?

私はS字横のC席で見ていました。

©Ochiriki

ポールはマックス・フェルスタッペン。明らかにマクラーレンの車の方が速いのに、根性というか魂というか気合というか、ものすごい気迫でトップタイムを叩き出しました。

予選後のインタビューでアロンソが嬉しそうに
「すごいアタックだった。あんなのマックスにしかできないよ」と語ってました。

レッドブルがホンダエンジンで走る最後の鈴鹿でポールポジション。やっぱり役者が違います。しかもポールタイムの1:26.983は鈴鹿サーキットのコースレコードでした。

レース

夜中から午前中にかけて雨が降り、芝生が燃える心配が無くなりました。

スターティンググリッド

ハミルトンを邪魔したサインツが3グリッド降格のペナルティで、予選15位だった角田裕毅は14番手スタートです。

タイヤ

ピレリの推奨は1ストップ、または2ストップ。気温が低いので絶対1ストップですね。ここで2ストップしてしまいそうなのは某イタリアチームくらいのもので、、、

ハミルトン、オコン、ボルトレートがハード、ドゥーハンとストロールがソフト、他は全員ミディアムスタート。1ストップですね。

レース展開

気温:14℃
路面温度:21℃

Are you ready!!!!
寒い!

レーススタート!

誰もぶつかったりはみ出したりすることなく、全20台がクリーンなスタート。

1周目
スプーンでLAWがミス。スキをついてTSUがオーバーテイク!
角田君のプレッシャーにローソンが負けたんでしょうね。きっとそうです。

VER、NOR、PIA、LEC、RUS、ANT、HAD、HAM、ALB、BEAが上位10台。
抜くのが難しい鈴鹿。路面温度も上がらずタイヤのデグも少ない。荒れなさそう。

6周目
1コーナーでHAMがHADをオーバーテイク。どちらもタイヤは新しいがここは車の差が大きい。

22周目
VER、NORが同時ピットイン。ピットレーン出口でVERとNORがぶつかりそうになる。VERは特に寄せたわけでもなく、NORが自分がから芝生に突っ込んだようにも見える。

24周目
レースリーダーがANTに。高校生がF1のレースリーダー
TSUがBOX。

25周目
GASがBOXも4.2秒かかる。TSUはGASをアンダーカット成功。レースは53周なのでここらで折り返し。

28周目
ALBが1コーナーでBORをズバッとオーバーテイク

29周目
ALBが1コーナーでOCOをズバッとオーバーテイク
ウィリアムズいいね。

30週目
HADが1コーナーでSAIをズバッとオーバーテイク
やっぱA席いいなぁ!!

31周目
ALBがシケイン手前でSAIをズバッとオーバーテイク
アルボンが4周連続でオーバーテイク!10位ポイント圏内!やっぱアルボンすげえ!!

53周目
ということで、大きな展開も無くフェルスタッペン優勝。
VER、NOR、PIAの3台が4位以下を引き離して淡々を周回を重ね、レースが終わりました。レースしてる方からすれば大変な駆け引きを繰り広げてるのかもしれませんが、観客席で見てる方からしたら退屈なレースではありました。

14番手スタートの角田君は3つ順位を上げて12位。鈴鹿でポイント獲得とはなりませんでしたがRedBullでの初レースということで、本人は悔しそうでしたが上出来だったんじゃないでしょうか。
早くRB21を乗りこなして、表彰台に載ってもらいたいものです。もちろん真ん中に!

いやラッセルでか過ぎない?

表彰式など

どうせ表彰式の真下には一般人は行けないので、C席からビジョンを見てました。
おめでとうマックス。

ということで、2025年のF1日本グランプリが終わりを迎えようとしています。寂しいけど満喫しました。レッドブルがホンダのPUを搭載して走る最後の日本GPでポールトゥウィン。不調が続くレッドブルですが、鈴鹿だけはこれ以上無い結果となりました。角田君は予選で失敗したのが響いて12位となりました。次戦以降に期待です。

最終的な順位

赤旗、黄旗なし、セーフティーカーなし、ペナルティなし。全20台が完走する平和なレースだったのであっという間に終わってしまいました。最終的な順位は以下の通り(クリックすると拡大します)

画像引用元:Formula 1®

F1公式のダイジェスト動画。公式サイトへリンクします。よろしければどうぞ。

現地参戦の皆さまお疲れさまでした。また来年鈴鹿で会いましょう。

来週はバーレーンGP、その次はサウジアラビアGP。今週から三連戦だった!
また来週!




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