F1 2025年シーズン 第7戦エミリア・ロマーニャGP まとめ

F1の世界

レースのタイトル長過ぎ。
英語にすると「Amazon Web Service Made in Italy EMILIA-ROMAGNA Grand Prix」となります。タイトルに「Made in Italy」と入っているのは、イタリア製品を世界にアピールする目的があるんだそうです。

さぁ!いよいよ舞台はヨーロッパ。
今シーズン2度目の3連戦の初戦はイタリア。場所はエミリア・ロマーニャ州の
Autodromo Internazionale Enzo e Dino Ferrari
翻訳すると「エンツォとディノ・フェラーリの国際サーキット」という感じ。これまた長い。
通称「イモラ」サーキット。皆さん「イモラ」としか呼ばないですね。

エミリア・ロマーニャGPスタートです。


DAZN

メンバーチェンジ

アルピーヌのチーム代表が辞任しましたね。チーム代表ですよ、チームのトップが辞任です。
また、ドゥーハンがリザーブに降格し、コラピントがレギュラードライバーに復帰しました。

詳しくはこちら。

アルピーヌのチーム代表辞任&ドライバー交代
アルピーヌの代表が辞任し、ドライバーもコラピントに交代です。

イモラと言えば

イモラ開催は今年までと言われていますが、ここはいろいろある(あった)所だし、コースレイアウトもテクニカルで面白いので残して欲しいですね。

トラフィック・パラダイス

やはりこれ。イモラと言えばセナ、じゃありませんよ。角田ですよ。
「トラフィック・パラダイス」は、もはや現代F1用語の基礎知識です。

トラフィック注意!特に予選Q1!

VCARBの地元

サーキットは、VCARBのファクトリーから車で20分かからないくらいのところにあります。

VCARBの前身は「ミナルティ」だったわけですが、創設者のジャンカルロ・ミナルディがこの地域出身で、当時からファクトリーの場所が変わってないというわけです。歴史がありますね。

アントネッリの地元

今年からいきなりメルセデスでデビューしたアンドレア・キミ・アントネッリは、ボローニャ出身のイタリア人。ボローニャはイモラから車で40分ほど。
こんなところで生まれ育った、どこかセナに似た天才少年。なんだか運命を感じてしまいます。

地元イモラということで、クラスメイトを全員招待しました!!

フェラーリ、VCARB、アントネッリの地元ということで、熱いレースになりそうです。

予選

C6タイヤが登場。そして波乱の予選となりました。

Q1 TUSとCOLがクラッシュ

角田くん、ファーストアタックのターン5でまさかのクラッシュ。回転してます。

レッドブルレーシングの公式Xで、角田君がメディカルチェックを受けた後、退院したことが報告されました。よかったよかった。
残念だけど無事でなにより!レースで巻き返そう!

続いてCOLがクラッシュ!こちらも無事でなにより。しかしもったいない。

TSUのクラッシュにより赤旗中断となったため、アタックしたタイムが抹消となってしまったBEA。しかし中断がアタック中ではなくタイム計測後であればタイムは有効。この赤旗の出たタイミングが審議となっていたけど、結局タイム抹消に。

証拠の動画をXに上げている人がいましたが、明らかにベアマンがコントロールライン通過後に赤旗ランプが点灯しています。なのにタイム抹消。これは理不尽すぎる。

HAASチーム代表の小松さんも激オコだと思います。これがレッドブルやメルセデスなら大問題になってるはず。
※結局これは、赤ランプとは別に、中止を知らせるオレンジランプがちゃんと点いてましたー残念、ってことになりました。わかりづらいんだよFIA。

Q1敗退はLAW、HUL、OCO、BEA、TSU
COLはQ1通過したけど車が壊れたので15位で予選終了。

Q2 フェラーリ2台が敗退!

アストンマーチンがミディアムでアタックしてQ2通過!ミディアムは去年のソフトですからね。
ウィリアムズも2台とも通過!しかもSAIがP1!!!

そしてなんと、フェラーリ2台がQ2敗退!ANT、BORも敗退。地元イタリア勢で残ったのはVCARBのHADのみ。

Q3 ノーミスのPIAがポール

PIAが完璧なラップでポールポジション。

VERとNORはミスしてタイムロス。ミスが無ければVERがポールだったはず。RUSはミディアムでアタックして3位。C6とは…
HADもミスでタイムロスし9位。ミスしなければアロンソの上あたりにいたはず。恐るべしHAD。

タイヤ

このコースはピットレーンが長いので、ピット戦略がかなり重要。SCの恩恵が大きいです。
ピットレーンに入ってから出るまで、タイヤ交換に3秒かかったとすると合計約28秒かかると言われていますが、SC中に入ると約18秒相当で済むとか。約10秒も稼げるわけですね。

代表的なサーキットのピットレーンの長さと喪失時間。

  • スペイン カタルーニャ:367m / 17秒
  • 日本 鈴鹿:395m / 17.7秒
  • モナコ:324m / 19.4秒
  • イモラ:548m / 25秒

ピレリの推奨はハードとミディアムの1ストップと2ストップ。こういう時は1ストップじゃないと勝てません。
しかし、難しいコースで新人も多いので、セーフティカーの出る確率は高いです。
ミディアムでスタートしてSC出たらBOX、後方はハードスタート、といったとこでしょうか。
でも去年より1段階柔らかいレンジなのに、本当に1ストップイケるの?

 

スタート時のタイヤ

  • ハード:HAM、ANT、HUL、BEA、TSU
  • ミディアム:それ以外全員

はたしてC6ソフトは使われるのか?

スタート順位

角田裕毅はピットスタート。ポールはPIA。VERはスタートで前に出られるか?

 

レース

日本時間22時スタート!

レース展開

スタート!!

1コーナーでVERがPIAを気迫のオーバーテイク!!!!
VERの動き。まさに超絶テクニック。

  • スタート直後にイン側に寄せ、蹴り出し抜群のRUSをPIAの後ろに閉じ込め、RUSの行き場を潰す
  • 後ろのNORを抑える
  • 1コーナーをアウトから飛び込んでPIAをオーバーテイク

2周目
早くもOCOがBOX、ミディアム→ハードに交換
作戦か?と思ったけど、メリットが何も無いから何か問題起きたか?

ながーいDRSトレイン状態。TSUはBEAを抜けない。

11周目
GASがBOX ミディアム→ハードに交換
LEC、LAWがBOX ミディアム→ハードに交換

LECのタイヤ交換は2.04秒!

12周目
RUS、SAIがBOX ミディアム→ハードに交換

ここで交換するなら2ストップのはず。他が1ストップなら撃沈するけど、SCが出ると見込んでの戦略か?

無線
無線

プランAはかなり勇敢だと思うよ(難しいと思うよ)

プランA=一般的には1ストップを指す

14周目
PIAがBOX ミディアム→ハードに交換

15周目
ALOがBOX ミディアム→ハードに交換
ブレーキが燃えてた(;゚Д゚)

23周目
COLがBOX、ミディアム→ハードに交換

ピレリの推奨ではハードの交換時期は38〜44周。
まだまだ。でも何かが起こりそう。

29周目
NORがBOX ミディアム→ハードに交換

OCOが止まってる!!!
VSC!!!!!!!!

直前にBOXしたNORは超アンラッキー、、、運が無い。まだBOXしてないVERは超ラッキー

30周目
VER、ALB、その他わらわらとBOX。もちろんTSUもBOX。
この時点でALB4位、HAD5位。
TSUは14位にジャンプアップ!ポイント狙えるじゃん!?

38周目
HAMがANT、HADを抜いて5位浮上
LECがANTを抜いて7位
フェラーリ強い。やっぱHAMは凄いなぁ

40周目
PIAがALBを抜いて3位浮上。ALB3位にいたのか。これも凄いな。

43周目
絶好調で予選5位だったALO。13週目にBOXした後、VSCはステイアウトして8位に浮上。しかしその後抜かれに抜かれ、13位まで落ちてからの激オコ無線

無線
無線

こんなの拷問だよ!俺は世界一アンラッキーだ!!

46周目
ANTがストップ!!
SC出動!!

クラスメイトにいいところ見せられず、寂しそうにピットへと歩くアントネッリ。大丈夫、どうせこれから大活躍するから。

しかしさっきのOCOと同じ場所で止まったのに、なぜこっちはSCなの?と思ったら、どうやらOCOのマシンを移動させたトラクターを戻してなかったっぽい。

さあ、誰がタイヤを変えるのか?

  • VERが新品ハードに交換
    後続との差が開いているのでタイヤ交換しても抜かれない。これで盤石。
  • NORが新品ハードに交換
    PIAの後ろに出ちゃったぞ!?でもPIAはタイヤ古いからNORが前に行くはず。VERに追いつけるか?
  • TSUはステイアウト
    1ストップで行くしかない!ミディアム最後まで持ってくれ!

そして長引くSC。トラクター戻すのに時間かかってる。
SCが長引いた分だけ残り周回数減るので、後半厳しいミディアム勢はだいぶ助かる。

SCのおかげで全車の間隔が詰まり、VERのすぐ後ろにPIA、その後ろにNOR。

54周目 レース再開!残り10周!
VERうまい!PIAとNORに差をつけた!

ほんとにこんな感じw

そしてTSUがHULをオーバーテイク!!
ポイント圏内10位浮上キターーー!!!

57周目
NORがPIAを抜けない!
HAMがRUSを抜いて6位!!

10位TSUの後ろにHUL、ALO
ペースの速いALOが来ないように、TSUはHULを自分のDRS圏内に入れてALOがHULを抜けないようにしてる。

58周目
NORがPIAをオーバーテイク!ここからVERに届くか!?

59周目
ALOがHUL抜いてTSUの後ろに!ヤバい!
ALOはタイヤが新しい!角田くんあと4周耐えてくれ!

60周目
ALBがLECをオーバーテイクしようとして押し出される!!

TSUが自己ベスト更新!ALOから逃げる!このまま!!

61周目
HAMがLECをオーバーテイク!これはピット指示かも。
ALOがTSUの0.5秒に迫る!耐えろ!

62周目
ALBが再びLECに迫るが抜けない。
が、、、先ほどのALBが押し出された件が「調査中」になってしまったので、LECはピットの指示でALBを前に行かせる。
でもそれのおかげで前に出られたHAMはそのまま。

ALOがTSUの0.2秒に迫る!ヤバイ!!

63周目 ファイナルラップ
角田君、ホームストレートでALOを抑えた!
20位スタートから10位入賞ポイントゲット!!!!!!!

VER優勝!!!!
今シーズン2勝目!!強い!!

MAX VERSTAPPEN!DUDUDUDU!!
DUDUDUDUというのは、エンジン音を表しているそうですよ。

20位ピットスタートからP10入賞の角田君の動き。さすがレッドブルのストラテジー。もちろん角田君のテクニックあっての成果ですが。

レース直後の感想

    • フェルスタッペン強い
    • フェルスタッペン強すぎる
    • フェルスタッペン強い〜
    • 角田くん大クラッシュからの10位入賞素晴らしい!
    • クラッシュではなく故障で2回もSC出るの珍しい
    • 今回はピアストリに運が無かった
    • ハミルトンはやっぱり強い
    • いよいよウイリアムズが復活してきた

しかしラスト10周は盛り上がりましたね。

Driver Of The Day

DODは終始レースをリードしていたマックス・フェルスタッペン。持ってる人は違うなぁ。
2位がアルボン。ここんとこ毎回アルボンが強烈ですね。

  • Max Verstappen – 19%
  • Alex Albon – 14.9%
  • Charles Leclerc – 11%
  • Lewis Hamilton – 9.5%
  • Oscar Piastri – 9.3%

Who got your Emilia-Romagna GP Driver of the Day vote
A masterful drive from the reigning World Champion...

 

地元イタリアで歓迎されるフェラーリ

レース後、大勢のフェラーリファンがピット前に集まり、フェラーリの活躍を大歓迎しました。ハミルトン強かったですね。
しかしすんごい人。でもモンツァはもっと凄いですよね。

 

400戦目のレッドブル

レッドブルが2005年のチーム創設時から400戦目を迎えたそうです。400戦中124勝ってことは勝率約30%。強いですね。角田君も早く結果出してほしいですね。

 

最終的な順位

フェルスタッペン、マクラーレン、フェラーリの中にアルボン。メルセデスはいまいちでした。
ウイリアムズはダブルポイント。本当に名門復活しかけてます。
アジャーが9位に対してローソン15位。ローソンは夏休み明け消えてそうです。

(クリックすると拡大します)

画像引用元:Formula 1®

 

ドライバーズランキング

ピアストリとフェルスタッペンの差は22ポイント。1レースで逆転可能な差です。上位3人のうち誰がワールドチャンピオンになるのか、まだまだわかりません。

以上、いろいろあったエミリア・ロマーニャGPでした。

次はモナコ!!!


DAZN

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