今日(2017年2月23日)、NASAなどから構成されている国際研究チームが凄いことを発表しました。
「地球から39光年離れたところにある太陽のような赤い星の周りに、地球サイズの惑星が7つもあるのを発見した」
39光年って意外と近そうに感じますね。実際どのくらいかかるのでしょうか?計算してみました。
人類が作った一番速い物体は?
宇宙空間は空気がないので、メッチャ速いです。だから人工衛星がメッチャ速い。
その中でも今のところの一番は太陽探査機の「ヘリオスB」です。
太陽に最接近した際に出した秒速70.22 km/sが最高記録。
時速では25万2,792 km/hですって。
地球から月まではだいたい384,400 kmなので、ヘリオスBなら約1時間半で月まで行けます。
月までもけっこうあるなぁ
1光年とか39光年って、何km?
「1光年」は、光が1年かけて進む距離。
光は1秒間に30万km進みます。光の速さを時速で表すと、約10億8,000万kmです。
1年間は8,760時間(24×365)。ということは、
8,760×10億8,000万=9兆4,600億km
1光年をkmで表すと、9兆4,600億kmです。
今回発見された惑星までは約39光年ということなので、
39光年=9兆4,600億×39=368兆9,400億km
おっと、宇宙船ならなんとかなりそうか?
39光年先まで行くとどのくらいかかる?
人類最速の衛星「ヘリオスB」の速さが、時速25万2,792 km/hでした。でもこれは1976年に打ち上げられた衛星です。40年以上も前です。
今の技術で、頑張って倍の時速50万kmにしてみましょう。
時速50万kmで39光年(368兆9,400億km)進むのに、どのくらいかかるのか!?
368兆9,400億÷50万=7億3,788万時間
1年間は8,760時間です。さぁ、何年かかるか?
7億3,788万÷8,760=84,232.87671年
うるう年分を追加すると、約58年追加されるので、だいたい8万4,291年。
時速50万kmの宇宙船だと、39光年先の星まで行くのに約8万4,291年かかります。
せめて生きているうちに行くためには?
光の速さで39年もかかるんだから、生きてるうちに行くのは難しいです。
せめて光速の半分の時速5億4,000万kmで行けたとすれば、78年で辿り着けます。
そしてたぶん、光速の半分の速度で飛行すると、その宇宙船の中は時間が遅れるので、実際にはもっと短い時間で行けると思います。
いやぁ、しかし遠いですね。
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