老齢年金は通常、65歳から受給開始することができます。
でも実は、希望すれば60歳からも受け取れます。
60歳からと65歳からの、どちらが得なのか計算してみました。
この記事は、実際に計算した以下のExcelファイルをダウンロードしていただくと、よりわかりやすいと思います。
60歳から受給開始すると減額される
60歳から年金を受け取り始めると、
65歳から受け取る場合よりも最大24%減額されます。
例えば年金額が本来なら年間150万円だとすると、114万円になってしまいます。
この24%の減額は生涯続きます。
その代わり、5年早く受け取れるわけです。
この減額分をどう見るか?がポイントです。
累計額が並ぶのは80歳
累計額で考えてみましょう。
60歳から年金を受け取り始めた場合、
65歳から受け取り始めた人と、累計額が並ぶのはいつか?
80歳です。
65歳から年金を受け取り始めた場合、
5年早く60歳から受け取り始めた人に追いつくまで、15年かかるわけです。
自分は80までもたねぇなぁ、って人は、早めに受給を開始した方がいいかもしれません。
でも、そんなこと言わずにがんばって。
10%差がつくのは91歳
60歳受給開始組と、65歳受給開始組とで、
累計額で10%の差がつくのは91歳
「24%減額」だと思ってたけど、
累計額で見れば、91歳でもまだ10%なんですね。
この辺は微妙ですね。
日本人の平均寿命を考えると、この10%をどうみるか。
自分は90くらいかなぁ、って人は、ちょっと考えた方がいいかもしれません。
でもまだまだ。医療も進歩してるし100歳まで行けるって。
20%差がつくのは158歳
60歳受給開始組と、65歳受給開始組とで、
累計額で20%の差がつくのは、158歳でした。
科学が発達して、コールドスリープによる冷凍保存でもしない限り、どんなに頑張っても20%までは差が付きそうにありませんね。
ちなみにコールドスリーブで眠ってる間って、年金の受給は止まるんですかね?
だって、みんながみんなコールドスリープし始めたら、受給者が増え続けてしまって年金足りなくなりますよね。
でもそしたら、若い人でもゴールドスリープしたら、その間は年金の支払いを免除して欲しいですよね。
まぁどうでもいいですね。
24%の差がつくのは何歳?
60歳から年金の受給を開始すると、65歳から開始するよりも、生涯に渡って24%減額されてしまう。
というルールでした。
では、累計額で見た場合、24%の差が付くのは何歳なのか?
いやー、ここからが長いのなんの。
累計額の差が20%を超えたあたりから、差がどんどん縮まらなくなってきます。
累計額の差が、
21%になる年齢:189歳
22%になる年齢:250歳
23%になる年齢:426歳
23.9%になる年齢:2598歳
さぁここから、23.9%の時代が5067年続きます。
そして
24%になる年齢:7665歳
なんか、24%という数字に、何らかの意味があるように思えてきますね。
で、どうする?
累計額で見てみると、一般的な寿命であれば10%程度の差だということがわかりまし。
考えようによっては、60歳から受給開始したとしても、そんなに損する訳では無い気がします。
私は60歳まではまだ時間があるので、ゆっくり考えたいと思います。
きっと60歳頃の体調や仕事の状況等によって、年金受給を開始したりしなかったりするんだと思います。
記事を読んでくださりありがとうございます。
で、どうする?
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