角田裕毅がレッドブルへ昇格

F1の世界
画像引用元:Formula 1®

とうとうこの日がやってきました。

日本時間の2025年3月27日

角田裕毅がレッドブルへ昇格のニュースが駆け巡りました。

うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

みんなこんな感じだったと思います。本当にこれは歴史的な出来事。




待ちに待ったBRAKING

まずは昇格のニュースを嚙み締めましょうよ。

レッドブルレーシング公式。これが出るまでXを何度チェックしたことが。

F1公式のBRAKING。これは永遠に残しておきたい。

その他にもツイートやネットニュースなど様々な形式で角田昇格が報道され、地上波TVのフジテレビでも深夜のニュースで紹介されていました。

普段F1を見ない人にも、少しは届いたんじゃないかと思います。興味を持ってくれると嬉しいですね。

でも同時に、「ローソン大丈夫か?」って思った人も多かったと思います。RBで活躍して、また角田君とバチバチして欲しいものです。

ついでに、F1公式が2025年の日本グランプリまでずっと固定にしていたツイート。
いやーいいですね。ご飯何杯でもいけます。

角田裕毅レッドブル昇格までの経緯

記録用に、実際のX(旧ツイッター)のポスト(ツイート)を交えてまとめておきたいと思います。昨年から続く、角田ファンのモヤモヤが晴れるまで。

2024年 レッドブルの王座陥落とペレスの不振

2024年のコンストラクターズタイトルはマクラーレンが獲得。ランド・ノリスとオスカー・ピアストリの2人のドライバーの活躍により、チームとしてのタイトルを26年振りに奪還しました。

マックス・フェルスタッペンという天才を擁し、2014年から8連覇中のメルセデスから王座を取り戻していたレッドブルは、2022年、2023年の2回のタイトルを獲得しただけで、2024年は王座から陥落してしまいました。しかもフェラーリにも抜かれ3位。

その原因の一つが、セルジオ・ペレスの不振。というか、これしかない。

2022年、2023年はモナコ、シンガポール、サウジアラビア、アゼルバイジャンで優勝し、これらすべてがストリートサーキットのため「King of Street」とも呼ばれたペレス。マックスには及ばなくとも常に上位に食い込み、レッドブルのコンストラクターズタイトル獲得に貢献していました。

そのペレスが2024年、絶不調に陥ります。437ポイントでワールドチャンピオンを獲得したマックスに対し、152ポイントしか獲得できずにドライバーズランキングは8位。この年、レッドブル、メルセデス、フェラーリ、マクラーレンの4強のドライバーの中で唯一優勝できませんでした。

シーズン中からペレス解任の話はありましたが、解任できない理由がいろいろ噂されていました。

  • ペレスは母国メキシコだけでなく、南米全体で絶大な人気を誇っている。そのため、ペレスを解雇すると、南米市場でのレッドブルの販売が落ちる恐れがある。
  • レッドブルとペレスとの契約は2026年まで。契約途中の解雇には多額の違約金が発生することが条件に含まれている。ペレスのマネージャーはセナやプロストとも仕事をしていたベテランのジュリアン・ヤコビ。
  • ペレス不振の原因は、RB20があまりにもマックスよりの車両となってしまったためであり、これにはエイドリアン・ニューウェイが離脱したことが影響しているのではないかと言われている。
  • ペレスを解雇したところで、2011年からF1に参戦しているベテランのペレスが乗りこなせないRB20を、他の誰が乗りこなせるのか?
  • チーム代表のクリスチャン・ホーナーは、VCARBで参戦中のダニエル・リカルドが結果を出したら、トップチームのレッドブルへ昇格させるつもりだった。しかしリカルドは角田裕毅に全く勝てず、逆に第18戦シンポールGP終了と同時に解雇されてしまった。

リカルド解雇の後、VCARBにはリアム・ローソンがリザーブから昇格し角田裕毅のチームメイトに。

角田裕毅 vs リアム・ローソン in 2024

それまでリカルドの代役でスポット参戦しかしていなかったローソンが、ついに正式なドライバーとしてF1に参戦。10代の頃から同じレッドブルジュニアとして競い合って来たこの2人が、同じチーム、同じ車に乗って比較されることとなりました。

ペレスは早かれ遅かれレッドブルを解雇される。すると、レッドブルへ昇格するのは角田かローソンか?2024年の後半6戦は、そこが注目されました。

第19戦~24戦の成績比較

  • レース対戦 4対2で角田裕毅
  • 予選対決:6対0で角田裕毅
  • 年間順位:角田12位、ローソン21位
  • ベストレース順位:角田7位、ローソン9位
  • ベスト予選順位:角田3位、ローソン5位
  • 獲得ポイント:角田30、ローソン4
  • 入賞:角田9回、ローソン2回
  • DNF(リタイヤ):角田4回、ローソン0回

結果は一目瞭然で角田裕毅の勝利。ローソンは6戦しかしていないので年間順位や獲得ポイントについては比較できませんが、注目すべきは予選対決とレース対戦。予選は角田君が全勝し、ベスト順位も雨のサンパウロGPでの3位で角田君が上。長年のライバルとはいえ、F1フル参戦4年目の角田と初参戦のローソンとの実力の差は、明確な結果として現れました。

このままペレスが解任された場合、ペレスの後のレッドブルのシートは、間違いなく角田裕毅が獲得すると思われていました。

もしレッドブルに昇格すれば角田君の活躍がもっと見られますし、何より日本人の初優勝が期待できます。日本のファンは、シーズンオフのレッドブルの動向に注目していました。

2024年シーズン終了後のペレス解雇

2024年最終戦アブダビGPのわずか11日後。2024年12月19日。

朝起きたらぺレス離脱のニュース。

角田ファンは皆、布団の中でガッツポーズをしました。

ペレス離脱=角田裕毅のレッドブル昇格確定。

角田裕毅レッドブル昇格→悲願の日本人初優勝!

とうとうこの時が来たか。本当に長かった。いやーもう、ワクワクが止まらん。早く発表してよレッドブルさん!

皆が角田裕毅のレッドブル昇格の発表を待っていました。

リアム・ローソンのレッドブル昇格

しかしなんと、レッドブルに昇格したのはローソン。

えええええローソンかよ!

えええええええええええええええええええええええ~うそぉ〜ん

わずか11戦しか経験の無いローソン。対戦成績も角田君の方が断然勝ってるのに、なぜローソン?

理由としてさんざん言われていたのが角田裕毅の安定感の無さということでした。でも角田君は完走率が低いわけでもないし、逆に非力なVCARBのマシンの力を常に最大限引き出して、安定してポイントを獲得している中断勢のエース的存在でした。

なのになぜローソン?は?なんなの?

一説には、ペレス解雇で発生した$1200万とも言われる違約金を、ローソンの母国ニュージーランドのレースチーム「ロダン・カーズ」が肩代わりし、その見返りにローソンを昇格させたのではないか?とも言われていました。でもこの話は噂の域を出ず、結局はローソンの適応力や潜在能力が評価された、ということになっていました。確かに日本円で20億円くらいなら、コンストラクターズランキングが1つ違えばそのくらいなので、だったら優秀なドライバーを選択した方がマシです。

レッドブルにとっての最重要事項はマックス・フェルスタッペンのレッドブル残留。F1史上最高のドライバーであるマックスが、他チームに引き抜かれないようにすることが何よりも最優先。

そのためには、マックスのサポート役としての従順なドライバーが必要。そこでローソンが選ばれたのではないか?とも言われていました。確かに、角田裕毅がレッドブルに昇格したら勝ちに行きますもんね。レーサーなら当たり前のことですけど。

ということで、実力では無く他の要因でローソンが選ばれたんだろうなー、という皆(角田ファン)の疑問を残したまま、レッドブルはマックス・フェルスタッペンとリアム・ローソンというラインナップに。角田裕毅は引き続きVCARBで、2025年の開幕を迎えることとなりました。

シーズン開幕とローソンの崩壊

2月のバーレーンでのプレシーズンテストを経て、3月14日にいよいよ2025年のF1が開幕しました。

第1戦 オーストラリアGP

今年の開幕戦はオーストラリアGP。アルバートパークサーキット。公園の一部や公道を使用したストリートサーキットです。

がんばれ角田君!ローソンに負けるな!向こうの方がどうしたって車は速いから、なんとか食らいついて欲しい。今年のRBはどうかな?中断勢トップになれるかな?

3月15日 予選

角田裕毅:5位
リアム・ローソン:18位

え?どういうこと?角田君速くない?今までこんなことあった?速過ぎない?

ローソン18位?なにやってんの?なんかミスした?勝負にならないじゃん!

3月16日 決勝レース

角田裕毅:12位
リアム・ローソン:スピン→クラッシュ→リタイヤ

角田君はRBの戦略ミスにより12位。ポイント獲得とはなりませんでしたが、雨の中でルクレールをオーバーテイクするなど、レース内容はとても印象的なものでした。

一方のローソンは終始後方を走り、終盤にマシンのコントロールを失ってスピン。そのままリタイヤとなりました。

2人ともノーポイントではありましたがその内容は全く異なり、絶好調の角田裕毅に対してRB21をまともに乗りこなせないローソン、というものでした。

第2戦 中国GP

まぁまぁ、開幕戦は雨だったし。ストリートだし。ちょっと条件が特殊でしたよね。まぁ特殊な条件で結果を残せるのが一流なんですけどね。今度はドライ(晴天)のレース専用コース。中国GPはスプリントフォーマット。さてどうなるか。

3月21日 スプリント予選

角田裕毅:8位
リアム・ローソン:20位(最下位)

おお!?

3月22日 スプリント

角田裕毅:6位(3ポイント獲得)
リアム・ローソン:14位

おおおお!?

 

3月22日 予選

角田裕毅:9位
リアム・ローソン:20位(最下位)

ローソン最下位?大丈夫か!?

 

3月23日 決勝レース

角田裕毅:16位
リアム・ローソン:12位

角田君はまたしてもVCARBの謎戦略により下位に沈んでしまいました。いい走りをしていただけにもったいない。対してローソンは12位。角田君より順位は上ですが、VCARBが戦略ミスをしていなければ確実に角田君は入賞していました。しかもローソンはレッドブルでありながら12位。これだったらペレスの方がマシ。ちょっとローソンが可哀そうに見えてくる事態となってきました。

開幕から2戦を終え、絶好調のVCARB角田裕毅に対し、絶不調のReadBullリアム・ローソン。次の日本GPまで1週空きますね。日本GPからはまた3連戦ですね。どうしますかねRedBullさん?ホーナーさん?マルコさん?いいんすか?このままじゃコンスト取れないっすよ?

さすがにF1界がザワ付き始めます。

そして角田裕毅のRedBull電撃昇格

中国GP後の週、「角田裕毅がRedbull昇格の報道」という報道が増えました。

出た、F1界あるある。「〇〇という報道があった」という報道。

こうなってきたらひっくり返ることはほとんどなく、「報道という報道」の通りになることが多いです。しかしチームやF1公式が発表するまでは油断できません。

なんて騒いでいたところで、冒頭でご紹介した通り、3月27日に「角田裕毅とリアム・ローソンが交代」という正式発表がされました。

 

2021年の角田君のF1デビューから、ファンはずっとこの日を待ち望んでいました。コアなファンはF2時代から応援している人もいます。

2022年、2023年、2024年と、非力な車で中団勢の上位に食い込む角田君を見て、多くのファンが歓喜し、度重なるチームの戦略ミスに激怒し、それでもいつかはトップチームへと昇格してポディウムで君が代が聞きたいと、心の底から応援し続けて来ました。

私はローソン昇格の際はとても悔しくて、数日は仕事も手につきませんでした。それに、やっぱり人種差別とかあるのか?とか、やっぱり日本はスポンサーが弱いからな、とか、昇格を逃した原因をあれこれ邪推してしまいました。

それでも25年はVCARBで結果を残して、Redbullのローソンを打ち負かしてやれ、と、ファンの多くは気持ちを切り替えて新しいシーズンを迎えました。

そんなこんなで、ここ数年の角田君の壮絶な努力とファンの熱意が、とうとう夢を実現させました。

中島悟が日本人として初めてF1に参戦してから38年。日本のファンが熱望していた日本人のF1初優勝が、とうとう現実的になってきました。

やっとスタートラインに立った角田君。そして次はいよいよ第3戦日本グランプリ!

鈴鹿の地で、角田君を応援したいと思います!




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