F1 2025年シーズン 第11戦オーストリアGP まとめ

F1の世界

カナダGPから2週間。舞台は再びヨーロッパに移りました。
オーストリアGPはレッドブルのお膝元「レッドブルリンク」で行われます。
角田裕毅はそろそろ予選6番手くらいになるはず。と期待していましたが、なかなか難しかったですね。

DAZN 
 

ドメニカリディナー

「F1(Formula One Group)」のステファノ・ドメニカリCEOによる、ドライバー懇親会。
現役F1ドライバーほぼ全員参加のディナーパーティーが行われました。
写真を確認すると、ランス・ストロールだけが見当たりません。
きっと写真撮る係を買って出たんだと思います。さすが富豪は余裕があります。

会場への入場の様子。皆さん仲良さそう。

2041年まで契約延長

オーストリアGPの開催が、2041年まで契約されました。さすがレッドブルのお膝元。オーストリアのF1ファンは、安心して近くに家買えますね。

フリー走行

角田君のタイムが上がってきました。フリー走行まではいつもいいんですよね。
FP1こそ17位でしたが、
FP2:7位 マックス(3位)との差:0.394
FP3:9位 マックス(3位)との差:0.605

毎回「いよいよRB21を乗りこなしてきたな」と思わせてくれます。しかしどんなにセッティングを調整しても、路面温度などの影響ですぐにウィンドウから外れてしまうRB21。これじゃ何のためのフリー走行だかわかりません。

予選

気温27度 路面温度47度
5分遅れてスタート

Q1

角田裕毅18位Q1敗退。うそーん。

でも6位VERから+0.263秒差。レッドブル自体が遅いのか?
以下はフリー走行と予選Q1の、マックスと角田君のタイム差です。角田君の予選Q1タイムは、FP2、FP3よりも遅い。
「マシンバランスが崩れた」というコメントしていましたが、まさにそれがタイムに表れてしまいました。
フリー走行から予選の間にコンディションが変化し、フェルスタッペンでさえ苦労する状況に。

VER TSU タイム差
FP1 1:05.542 1:06.262 0.720
FP2 1:04.898 1:05.292 0.394
FP3 1:04.534 1:05.139 0.605
予選Q1 1:05.106 1:05.369 0.263

Q1脱落は以下の通り。
もはや角田君、レッドブルに「降格」させられたように見えてしまいます。

Q2

LAWが調子良く9番手通過。BORが5位通過。さすが昨年のF2チャンピオン。
ここ数戦ザウバーが調子いいです。間違いなくマッティア・ビノットの功績だと思います。2022年の開幕当初、フェラーリがメチャメチャ強かったですよね。その時のフェラーリのチーム代表がマッティア・ビノット。ビノットが更迭されたのはチームが「俺たち」を発動しまくったからで、マシン自体はよかったんですよねー。

脱落は以下の通り。ウイリアムズが最近調子悪いですね。そしてどうしたHAD。
そしていよいよ危ないコラピント。ミラクルボーイどころか、他の人のジャマばっかりしてる印象が付いてきました。

Q3

なんとVERがP7。原因はGASのスピン。
VERがアタック中にGASが最終コーナーでスピンしてイエローフラッグ。同セクターにいたVERはスローダウンせざるを得ませんでした。

NORが2位LECに0.521もの差をつけてポール。めちゃくちゃ気合入ってます。
LAWがP6!このコース得意なんでしょうか。

POS. DRIVER TIME Gap
1 NOR 1:03.971
2 LEC 1:04.492 0.521
3 PIA 1:04.554 0.583
4 HAM 1:04.582 0.611
5 RUS 1:04.763 0.792
6 LAW 1:04.926 0.955
7 VER 1:04.929 0.958
8 BOR 1:05.132 1.161
9 ANT 1:05.276 1.305
10 GAS 1:05.649 1.678

この短いコースで0.5秒も差をつけるというのが驚異的です。

予選結果は以下の通り。

タイヤ

ピレリの推奨は基本は2ストップ。がんばれば1ストップ。
ということは1ストップですよ!RBさん!

スタート時のタイヤ

  • P10GAS、P13HAD、P14COL、P15BEA、P20HULが、ピレリの推奨に無いソフトスタート
  • 他は全員ミディアム

ハードスタートは無し。ソフトスタート勢はとにかくプッシュして、トラフィックに巻き込まれないようにしつつトータルタイムを縮めることが大事ですね。
RBは戦略分けてきました。LAWは1ストップのはず。

スタート順位

降格ペナルティ無く予選順位通りのスタート。

レース

気温30°
路面温度50.5°
暑い!これはメルセデスは勝てない(暑さに弱い)。

P19のSAIがフォーメーションラップにスタートできず。
マーシャルに押されてやっと動き出す。
「あーSAIはピットスタートかー」
と思ったらブレーキから火を吹いてそのままリタイヤ。ウィリアムズはここんとこよく壊れますね。

15分遅れでフォーメーションラップからやり直し
71周のレースは70周に減算(燃料が持たないため)

レース展開

スタート!!

ターン1でPIAがLECを抜き、早くもマクラーレンの1,2体制。ノリピア対決?ピアノリ対決?
ターン3でタイヤをロックさせたANTがミサイル化、VERに突っ込みクラッシュ。LAWもダメージ。これでVER、ANTともにリタイヤ。
LAWはレースに復帰。予選P6なんだからそう簡単には辞められません。
(このツイートの動画はYoutubeへ飛びます)

SC出動!

HADがBOX ソフト→ミディアム。
ちよっと意味がわからないですね。接触があったのでしょうか?

4周目 レース再開
NOR、PIAのマクラーレン1、2。3位LECが早くも離され始める。
というか、今のマクラーレンと競ってもしょうがないのでここは確実に3位狙いなんだと思います。

5周目
さっそくPIAがNORに仕掛けるが抜けない。守るNOR
いいぞやれやれい

7周目
6位から一番後ろ15位までDRSトレイン
ここから戦略の違いで順位が大きく変わる

9周目
ALBがGASをオーバーテイク。ソフトのGASはタイヤがもうダメになってきた。他のソフト勢はまだタイム落ちず。
アルピーヌはマシンバランス崩れ気味?

11周目
PIAとNORがバトル。NORはタイヤが厳しそうだけどブロック!

13周目
ソフトタイヤ勢が続々とBOX

14周目
ミディアムのALBがBOX
路面温度が高いのでハードの方が良さそう。

15周目
TSUがターン3でSTRをオーバーテイクしてP10
最終コーナーでNORがミス、PIAには抜かれなかった。

17周目
ALBまたしてもリヤイヤ。どうしたウィリアムズ。
TSUはOCOについていけない.無理に追わずタイヤを守ってる気もするけど、多分これはペースが無くついていけてない。

18周目
RUSがBOX ミディアム→ミディアム
TSUもBOX ミディアム→ハード

20周目
TSUをカバーするためにOCOがBOX
TSUはOCOをアンダーカットできず。一瞬抜いたけどまた抜かれた。
その後レースペース上がらず

ターン4でPIAがNORのインに飛び込みタイヤスモーク。同じマシンでタイヤライフも同じだからなかなか抜けない。
そのままNORがBOX ミディアム→ハード 3秒くらいかかった。

23周目 PIAに無線

無線
無線

タイヤ引っ張ってランドの4秒後方か、
今BOXして1.5秒後方のどちらがいい?

無線
無線

4秒がいい

つまり、タイヤライフに差をつけてオーバーテイクしやすくしたい、ということですね。

 

24周目 NORに無線

無線
無線

ランドいい仕事してるよ

オスカーはペース上がってないよ

新品ハードを履いたNORが、まだBOXしてないPIAより1周につき1秒くらい速いペース

24周目
PIAがBOX ミディアム→ハード
結局タイヤライフの差は4周
NORとPIAの差は+5.632秒。4秒差にするつもりがピットストップの作業が遅れた。

25周目
LECがBOX ミディアム→ハード

30周目
LAWが引っ張ってる。1ストップ行けるか!?

31周目
TSUがCOLをオーバーテイクしつつクラッシュ
COLが被せてるようにも見えるし、TSUがアンダーステア出して外にふくらんでいるようにも見える
TSUはそのままBOX リタイヤかと思ったらハード→ミディアムでフロントウイング交換
ここでハードを捨てるのは痛い

TSUに10秒ペナルティ
TSUのレースは終了。レッドブルノーポイント確定。。。
厳しいぃ

レース後、角田君は自分の非を認めていました。
そしてペナルティポイント+2
ANTと同じ?厳しすぎない?

32周目
LAWがBOX ミディアム→ハード
1ストップだ!!やればできるぞRB!!
でもソフトスタートのHADは大失敗。他のソフト勢はちゃんと12周くらいまで引っ張ったんですけどね。

33周目
ALOがBOX ミディアム→ハード
LAWをカバー

38周目
TSU1分10秒台前半でけっこう飛ばしてる。もうレース順位はどうでもいいから、マシンの理解を深めるためのロングランですね。

43周目
HULがBOX ソフト→ミディアム→ミディアム
P11でレース復帰。
HULって20位スタートじゃなかったっけ!?しかもソフトスタート!
戦略がうまくハマってます。

45周目
1ストップ戦略のLAW、ALOがいいペースでポイント圏内
やっぱこういうレースは1ストップだよ
今回はうまくやってるRB(LAWのみ)

50周目
LECがBOX。ミディアム→ハード→ミディアム
できることを最大限できるLEC。さすがあたしのチャールズよ

53周目
NORがBOX ミディアム→ハード→ミディアム
気合入ってるなぁNOR。トップを走る車に緊張感があるのはいいですね。独走状態だと映りもしません。

54周目
PIAがBOX ミディアム→ハード→ミディアム
NORをカバー

56周目
PIAがNORに3.3秒まで迫る

60周目
PIAが1分7秒924のファステストでNORを追い上げる。
残り10周

62周目
TSUがBOX。10秒ペナ消化
引き続きロングランモード。次戦へ向けて車の理解を深めておくれ

64周目
NORとPIAの差が約2秒
同じマシン、タイヤライフもほぼ同じ
NOR優勝確定

67周目
LAWとALOの1ストップ対決は差が開き始める。LAWのペースが速い。
ALOは逆にBORに迫られる展開

69周目
ALOに迫るBOR。タイヤは2ストップBORの方が若い
ここは師弟対決。結果、師匠ALOに軍配
(ALOはBORのマネージャー)

70周目
NORが周回遅れのALOとBORをラップダウン

NORがポールトゥウィン!!!!
今期3勝目!!!
終始気迫の走りでした!!!

レース直後の感想

  • 「いいか?マックスには契約解除条項があってだな」
    「わかってるよトトさん」
    なんてことがなきゃいいけど
  • 今回ノリスは気合入ってた。F1は本当に1レースごとに状況が変わります。
  • 角田君はいいところなかった。次戦に期待!って言い続けるよ!
  • マックスはそのまま走ってたらどこまで上げてたか?実はP6止まりだったのは?
  • レッドブルのホームGP。連続入賞が77で止まる結果に。
  • 目立たなかったけどP3LEC、P4HAMはさすが。
  • キックザウバーがダブルポイント。しかもボルトレートは初ポイント。

Driver Of The Day

DODはF1初ポイントのボルトレート。
アントネッリ、ハジャー、ベアマンの時代のF2でめちゃめちゃ強かったF2チャンピオン。これから大活躍すること間違いない。だからアロンソもマネージャーやってるんだと思います。
そしてセナと同じブラジル人が活躍するのは、古参ファンとしては嬉しいです。

最終的な順位

LAWが自身最高のP6。おめでとうローソン!
20位スタートのHULがP9なのは驚異的。戦略がハマればこういうのもあり得るってことですね。コラピントは期待外れ感出てきました。代わりにボッタスが乗る噂が出てます。たぶん夏休み明けはボッタスが乗るでしょう。

ドライバーズランキング

ノリスとピアストリの差は15ポイント。まだまだわかりません。
フェルスタッペンとラッセルの差が9ポイントまで迫ってしまいました。
まだあと13戦もあります。フェルスタッペンの去就・・・

次はイギリス、シルバーストーン!
ノリス、ラッセル、ハミルトンのホームGP!

DAZN 

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