2022年夏のピアストリ移籍騒動

F1の世界
画像引用元:Formula 1®

今をときめくオスカー・ピアストリはF2を1年で卒業し、2022年はアルピーヌのリザーブとなっていました。
そのピアストリはリザーブ1年目で、翌2023年にマクラーレンからF1デビューをするという電撃的な発表しました。

このときのゴタゴタがいかにもF1界隈っぽかったので、歴史の1ページとして当時の記事やツイートを残しておきたいと思います。

DAZN 

2021年 F2時代

F1ドライバーになるような人は天才しかいないと思いますが、そんな中でも飛び抜けた才能を持つドライバーは、デビューしたその年にチャンピオンになり、1年で卒業することがあります。(F2はチャンピオンになると、翌年以降はF2に出場できない)

現役のドライバーでは、ルクレール、ラッセル、ピアストリの3人。

ピアストリのF2成績

  • 優勝6回
    スプリント2勝、フィーチャーレース4勝
    全8戦のうち、フィーチャーレースで4勝!
  • ポールポジション5回
  • 表彰台はスプリントも併せて11回

もんの凄い成績。この時点でちょっと他とは違います。

 

2022年はAlpineのリザーブドライバーに

もともとピアストリはアルピーヌの育成ドライバーなので、F2タイトル獲得後はそのままアルピーヌF1チームのリザーブドライバーとなりました。

アルピーヌF1、2022年より育成ドライバーのオスカー・ピアストリをリザーブドライバーに起用 | autosport web
11月16日(火)、アルピーヌF1チームは、アルピーヌ・アカデミーに所属するオスカー・ピアストリを2...

当時のアルピーヌのレギュラードライバーはアロンソとオコンでした。

 

マクラーレンとの電撃契約まで

2022年に起こった、2023年に向けた移籍市場の動きをプレイバック。

当時のドライバーラインアップ

ここではマクラーレン、アストンマーチン、アルピーヌ、アルファタウリの、4つのチームが関わってきます。
2022年当時の、この4チームのドライバーラインナップ

2022年
マクラーレン ランド・ノリス
ダニエル・リカルド
アストンマーチン セバスチャン・ベッテル
ランス・ストロール
アルピーヌ フェルナンド・アロンソ
エステバン・オコン
アルファタウリ ピエール・ガスリー
角田裕毅

 

ベッテルの引退とアロンソの移籍

2022年7月28日(木)
第13戦ハンガリーGP直前の木曜日
翌2023年に向けた移籍市場が動き出します。
ベッテルの引退発表です。

2022年8月1日(月)
ベッテルが引退発表したわずか4日後
ハンガリーGP明けの月曜日に、アロンソがアストンマーチンへ移籍することが発表されました。さすがベテラン、素早いです。もちろんもともとそういう話になってたんでしょうけど。

と、いうことは、アルピーヌのシートが1つ空きますね!?

マクラーレン ランド・ノリス
ダニエル・リカルド
アストンマーチン セバスチャン・ベッテル引退
フェルナンド・アロンソ
ランス・ストロール
アルピーヌ フェルナンド・アロンソアストンへ
エステバン・オコン
アルファタウリ ピエール・ガスリー
角田裕毅

 

アルピーヌによる電撃発表

2022年8月2日(火)
アロンソがアストンマーチンへの移籍を発表した翌日
アルピーヌはオスカー・ピアストリのレギュラードライバー昇格を発表します。
これはピアストリにとっては嬉しいはず。と、この時は多くの人がそう思いました。
ちなみに当時のチーム代表はオットマー・サフナウアー。

するとこうなりますね。

マクラーレン ランド・ノリス
ダニエル・リカルド
アストンマーチン フェルナンド・アロンソ
ランス・ストロール
アルピーヌ オスカー・ピアストリが昇格
エステバン・オコン
アルファタウリ ピエール・ガスリー
角田裕毅

おめでとうオスカー!

 

ピアストリがXで反論「聞いてねぇし」

ところが、アルピーヌの電撃発表の約2時間後
ピアストリ本人がXで反論しました。

「アルピーヌF1が本日午後遅くに、僕の同意なしに、僕が来年アルピーヌで走るというプレスリリースを出したと承知しています。これは誤りであり、僕はアルピーヌと2023年の契約を結んでいません。来年アルピーヌで走ることはありません。」

F1界がざわつきます。一体どうなってる?

アロンソが抜けた後のアルピーヌは、シートが1つ空いたまま。
誰が来るの!?ピアストリはどこ行くの!?

マクラーレン ランド・ノリス
ダニエル・リカルド
アストンマーチン フェルナンド・アロンソ
ランス・ストロール
アルピーヌ オスカー・ピアストリが昇格しない!
エステバン・オコン
アルファタウリ ピエール・ガスリー
角田裕毅

 

アルボンの”ピアストリ構文”

2022年8月3日(水)
ピアストリの移籍とは関係ありませんが。
アルピーヌとピアストリのゴタゴタがあった翌日、アルボンがウィリアムズとの契約更新を「ピアストリ構文」でXにポストしました。明らかに冷やかしてます。
アルボン最高www

  • アルボンのポストの日本語訳
    「ウィリアムズ・レーシングは本日午後、僕の同意を得て、僕が来年ウィリアムズでドライバーを務めるというプレスリリースを発表したと承知しています。その通りです。僕は2023年の契約をウィリアムズと締結しました。来年はウィリアムズでドライバーを務める予定です。」
  • ピアストリのポストの日本語訳
    「アルピーヌF1が本日午後遅くに、僕の同意なしに、僕が来年アルピーヌで走るというプレスリリースを出したと承知しています。これは誤りであり、僕はアルピーヌと2023年の契約を結んでいません。来年アルピーヌで走ることはありません。」

 

リカルドのクビが発表される

2022年8月24日(水)
サマーブレイクが明けた、第14戦ベルギーGP直前の水曜日
マクラーレンがダニエル・リカルドの2022年一杯での契約終了を発表しました。理由は成績不振。しかしこれは誰もが予想してました。

マクラーレン ランド・ノリス
ダニエル・リカルド クビ
アストンマーチン フェルナンド・アロンソ
ランス・ストロール
アルピーヌ オスカー・ピアストリが昇格
エステバン・オコン
アルファタウリ ピエール・ガスリー
角田裕毅

もうこの時点で、ピアストリがマクラーレン入りすることは確実視されていました。
しかし公式発表があるまで何が起こるかわからないのがF1界。あとは発表を待つだけ。

 

マクラーレンがピアストリとの契約を発表

2022年9月2日(金)
リカルドのクビが発表されてから約1週間後
第15戦オランダGP中の金曜日に、とうとうマクラーレンがオスカー・ピアストリとの契約を発表しました。

「2021年F2チャンピオン@OscarPiastriと契約しました。
オスカーがランドに加わり、2023年からエキサイティングなF1ドライバーラインナップが誕生します」 

F1公式のBREAKING

2023年のラインナップが埋まってきました。

マクラーレン ランド・ノリス
ダニエル・リカルド クビ
オスカー・ピアストリ
アストンマーチン フェルナンド・アロンソ
ランス・ストロール
アルピーヌ オスカー・ピアストリが昇格
エステバン・オコン
アルファタウリ ピエール・ガスリー
角田裕毅

 

アルピーヌにはガスリーが

2022年10月8日(土)
第18戦日本GP中の土曜日、アロンソが抜けた後のアルピーヌのシートには、ピエール・ガスリーがアルファタウリから移籍することが発表されました。
アルピーヌはフランスのチーム。ガスリーはフランス人。移籍しやすいですよね。

F1公式のBREAKING

アルピーヌのシートは埋まりましたが、
今度はアルファタウリのシートが1つ空きました。

マクラーレン ランド・ノリス
オスカー・ピアストリ
アストンマーチン フェルナンド・アロンソ
ランス・ストロール
アルピーヌ ピエール・ガスリー
エステバン・オコン
アルファタウリ ピエール・ガスリー →アルピーヌへ
角田裕毅

 

アルファタウリにはデ・フリースが

2022年10月8日(土)
ガスリーがアルピーヌ行きを発表したその日、ニック・デ・フリースがアルファタウリと契約したことが発表されました。
デ・フリースはF2とフォーミュラEを制し、この年のイタリアGPに(盲腸のアルボンに代わって)ウイリアムズでスポット参戦した際にいきなり9位入賞を果たしたドライバーとして、鳴り物入りでのF1参戦となりました。角田裕毅にとっては強敵です。結果、全く敵ではありませんでしたが。

メルセデスからアルファタウリに運ばれるデ・フリース。

ということで、この4チームのラインナップがこれで確定し、2023年を迎えることとなりました。

めでたしめでたし。

2023年
マクラーレン ランド・ノリス
オスカー・ピアストリ
アストンマーチン フェルナンド・アロンソ
ランス・ストロール
アルピーヌ ピエール・ガスリ
エステバン・オコン
アルファタウリ ニック・デ・フリース
角田裕毅

ちなみにマクラーレンをクビになったリカルドは、古巣のレッドブル戻りサードドライバーとなりました。リザーブではなくサードドライバー。その後の行く末は皆さんご存じの通り。

 

以上、2022年夏の出来事でした!

 

DAZN 

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