F1は、誰が何のために、何をしているのか? 最初に読んで欲しいF1の超基礎知識

F1の世界

私はF1が大好きです。

F1は、各チームが独自に開発したモンスターマシンで、世界各地のサーキットで激しいバトルを繰り広げる、とてもエキサイティングなモータースポーツです。

少しでも多くの方にF1に興味を持ってもらえるように、F1の魅力を紹介していきたいと思います。

まずはF1グランプリの仕組みから。「F1」とは、誰が何のために何をしているのか?
そのあたりの基本的な情報についてご紹介します。




誰が走っている?

もちろん走っているのはF1ドライバーです。F1ドライバーは、F1チームに所属しています。

F1チームとは

F1チームは、いま全10チームあります。

レッドブルフェラーリメルセデスマクラーレンウィリアムズあたりが有名です。まずはこの5つだけ知ってれば大丈夫。残り5チームは自然に覚えます。

各チームには、ドライバーが2人ずつ在籍しています。だから、F1ドライバーは常に20人います。

F1チームにはドライバーを始め、車体の設計者やエンジンメカニック、広報からタイヤ交換専門の人まで様々な職種の人がいます。

F1チーム

F1ドライバーとは

F1ドライバーは現在20人います。世界でたった20人しかなれない狭き門です。

F1の公式サイトに、全員の紹介が乗っているのでリンクを貼っておきます。興味が出たら詳しく見てみてください。

F1ドライバー紹介(F1公式サイト)

20人より多い人数が紹介されていますが、それはシーズンの途中でクビになって交代したり、正規ドライバーが事故ってケガして代理のドライバーが走ったりしているためです。色々あります。

F1ドライバーになるには条件があるのですが、とりあえずそれは置いといて、イケメンが多いのでまずは見てください。

私のイチオシはフェラーリに在籍するシャルル・ルクレール。カッコイイわ、マジメで頭いいわ、速いわモナコ人だわで、非の打ち所がありません。

その他にもイケメンが多いので、ぜひ好みのドライバーを見つけてみてください。

なお、ドライバーにはそれぞれカーナンバーが決められています。

各自がF1ドライバーになった時に好きな番号を選べます。たたし、すでに他の人が使っている番号や、永久欠番を選ぶことはできません。

カーナンバーは人にヒモづいているので、ドライバーがチームを移籍しても、その人のカーナンバーは変わりません。

 

何のために走っている?

レースなので、勝つために走っています。では、何のために勝つのか?

タイトルと分配金(賞金)のため

F1のタイトルには、ドライバー個人のタイトルと、F1チームのタイトルがあります。

ドライバー個人に与えられるタイトルは「ワールドチャンピオン」の称号です。
これは年間通してランキング1位のドライバーに与えられます。F1ドライバーは皆、ワールドチャンピオンになりたくて走っています。それが一番の目的。

ワールドチャンピオンに賞金は出ませんが、でっかいトロフィーがもらえます。そして永遠に自らの名前を歴史に刻むことができます。

またワールドチャンピオンにはなれなくても、年間ランキングで上位になれば、ドライバーは翌年の年俸が上がったり、上位のチームに移籍できたりといったメリットがあります。

 

F1チームに与えられるタイトルは「コンストラクターズチャンピオン」の称号です。
年間通してランキング1位のF1チームに与えられます。

各チームには年間の順位によって「分配金」と呼ばれる賞金が出ます。
当然ランキング上位の方が分配金は多いので、各チーム、ドライバーは、この分配金の獲得が大きな目的の一つです。

以下は2023年の分配金。日本円は$1=150円換算です。

1位 レッドブル:推定1.4億ドル(約210億円)
2位 メルセデス:推定1.31億ドル(約196.5億円)
3位 フェラーリ:推定1.22億ドル(約183億円)
4位 マクラーレン:推定1.13億ドル(約69.5億円)
5位 アストンマーティン:推定1.04億ドル(約156億円)
6位 アルピーヌ:推定0.95億ドル(約142.5億円)
7位 ウィリアムズ:推定0.87億ドル(約130.5億円)
8位 アルファタウリ:推定0.78億ドル(約117億円)
9位 アルファロメオ:推定0.69億ドル(約103.5億円)
10位 ハース:推定0.6億ドル(約90億円)

ランキングが1つ違うだけで10億円以上金額が変わります。

そして、ドライバーやチームのランキングを決めるのが、各レースで獲得するポイントです。

ポイント獲得のため

F1ではそれぞれのレースで、1位から10位までのドライバーにポイントが付与されます。

1位25点、2位18点、3位15点、以下12点、10点、8点、6点、4点、2点、1点 です。

1位は25ポイントももらえますが、10位は1ポイントしかもらえません。

またレース中に、1周のタイムが最も速いタイム(ファステストラップ)を出したドライバーには、さらに1ポイントが与えられます(10位以内でゴールする必要があります)。

この他にも「スプリント」と呼ばれるミニレースがあり、スプリントでもポイントは付与されます。

この「獲得ポイント」が年間を通して最も多いドライバーが「ワールドチャンピオン」となり、各チーム2人いるドライバーの合計ポイントが最も多いチームが「コンストラクターズタイトル」を獲得します。

F1ドライバーや各チームのスタッフは、とにかくこのポイントを獲得するためにレースに携わっています。どんなにいい走りをしようとも、ポイントが取れなければ意味がありません。F1は「ポイントが全て」なのです。

技術開発のため

F1は車の技術開発の場でもあります。

    • いかに速く走るか?
    • いかに安全に走るか?
    • いかに効率よく走るか?

主にこの3点について、日々技術が磨かれています。

技術開発の対象は、車体の素材や空力性能、エンジン性能、ブレーキシステム、バッテリー、燃料、タイヤ等々、多岐に渡ります。

こうした技術開発の成果が、私達が利用する自動車へとフィードバックされています。

 

何をしている?

F1は、1年をかけて世界中を転戦してます。3月から年末にかけ、2〜3週間に1度は世界のどこかでレースが行われています。時には3週連続の場合もあります。

レーススケジュール

こちらは2024年のスケジュールです。過去最大24戦が予定されています。

1年かけて世界中を転戦している

2023年は、3月の第1戦バーレーンGPから始まり、最終戦11月末のアブダビGPまでの、全23戦が行われました。
(第6戦エミリア・ロマーニャ GPは現地の洪水被害のため中止)

間が37週間あって、途中3週間の夏休みを挟んだので、34週間で23戦が開催されました。

2023年は、だいたい1〜2週間に1度はレースが行われたことになります。

退屈しません。でも、ドライバーもチームも大変です。

こうして、”F1サーカス”は世界中を転戦し、ポイントを稼ぐためにレースで戦っています。

 

最後に

F1の世界で、誰が何のために何をしているか、なんとなくは知っていただけたでしょうか?

もし少しでも興味を持っていただけたら、Youtubeでハイライト動画を観ることができますし、Netflixではドキュメントを観ることもできます。ぜひ一度、覗いてみてください!

F1の世界を無料で観る方法 YouTubeでハイライトを観るだけでも充分楽しめる!
F1の世界を少しだけ覗いてみませんか?オススメの動画をご紹介します。

一つのジャンルを理解するためには、まずは概要を一度ざっくりと眺めて、なんとなくの全体図、を頭の中に作るとが大切だと思います。

そこから気になるところの理解を少しずつ深めていけば、気づいた頃には、あなたはF1の世界にハマって抜け出せなくなっていることでしょう。そう、「私たち」と同様に!

ここまで読んでくださりありがとうございました。

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